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【行動科学】お金が貯まる4つの習慣
現代社会において、お金は多くの人々にとって重要な課題です。日々の生活費や将来の不安を考えると、効率的にお金を貯める方法を知りたいと思うのは当然のことです。
幸田露伴は「惜福の工夫の有る人は、幸せな一生を送る人だ」と述べています。幸福は本人の工夫次第だということでしょう。
しかしながら「衣食足りて礼節を知る」というように、いつもお金の心配をしていては幸福を考えるヒマもないことも確かです。お金は大切。
貯蓄を成功させるためには、単にお金を貯めるだけでなく、行動科学に基づいた賢い習慣を身につけることが必要です。
行動科学の研究によれば、私たちの行動は環境や習慣によって大きく影響されます。例えば、具体的な目標を設定することや、お金の流れを可視化することは、貯蓄行動を促進する効果があるとされています。
どうすればお金が貯まるのか。先人たちは多くの知恵を授けてくれます。その言葉に科学的な補足を加えて解説します。
明日から行動に移してみてください。
1. 具体的な貯蓄目標を持つ
「目標を持たないということは、地図を持たずに旅をしているようなものです。」
- ベンジャミン・フランクリン
具体的な貯蓄目標を設定することは、お金を貯めるための第一歩です。例えば、「1年後に100万円貯める」といった具体的な目標を持つことで、モチベーションが高まり、計画的に貯蓄を進めることができます。目標が明確であればあるほど、その達成に向けた行動が取りやすくなります。
2. お金の流れを可視化する
「お金の流れを把握することは、財政の健康を保つための第一歩です。」
ウォーレン・バフェット
家計簿をつけることで、収入と支出のバランスを把握し、無駄な支出を見直すことができます。これにより、どこで節約できるかが明確になり、効率的にお金を貯めることができます。毎月の支出を見直すことで、意外な節約ポイントが見つかるかもしれません。
家計簿は紙ベースでなくても構いません。最近では便利なアプリもでています。
3. 無駄な支出を見直す
「楽しみに金のかからない人が最も裕福である。」
- ソクラテス
無駄な支出を見直し、必要なものだけにお金を使うことが重要です。例えば、固定費の見直しや、衝動買いを避けることで、無駄な出費を減らし、貯蓄に回すことができます。シンプルな生活を心がけることで、自然とお金が貯まるようになります。
先ほどの家計簿と合わせて考えれば、支払いをクレジットカードで1本化することもOKです。目的は収支の把握によるムダを見つけることです。「カードでは使い過ぎてしまうのでは?」との意見もありますが、検証では長期的にはムダを取り除き、結果として節約につながったというデータもあります。
4. 給料から自動的に貯蓄する
「先取り貯蓄をすることで、自然と支出を抑えることができる。」
- デビッド・ラムゼイ
給料が入ったら、まず貯蓄分を別の口座に移す「先取り貯蓄」を行うことで、残ったお金で生活をする習慣が身につきます。これにより、無理なくお金を貯めることができます。
個人的にはもっとも効果的だと思います。
自動的に貯蓄が進むため、貯金の意識を高めることができます。
貯蓄だけでなく積立NISAに代表される自動的な投資も同じ効果があります。
先日見た映画にこんなセリフがありました。「Manners maketh man(礼節が人をつくる)」
もともとは神学者ウィリアム・オブ・ウィカムの言葉です。
先に述べた「衣食足りて〜」を付け加えるならば、お金がないと人としてキチンと出来ないということです。かなり飛躍しますが。
ここに紹介したものはすべて私自身、実践して効果があったものです。1つ1つは小さいことですが、ぜひ行動からはじめてみてください。