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亡き安倍元総理への思い
本日は、政治の話をしたいと思う。
タイトルにもある通り、長期的な安定政権を築かれた安倍元総理についてだ。
そのキッカケは、数日前の通勤電車の中で以下動画を見たことがキッカケだった。
通常、こういった動画は、ネタ動画と言われ、コメント欄も荒れていたり、本人を批判したり、嘲笑うような動画が多い。
しかし、この動画のコメント欄には、温かいコメントが溢れているように、少し見た限りは思える。
そして、私は、1度目の視聴は、途中で、感情にきてしまい、見るのをやめてしまった。
そんな事もあったため、この記事を書こうと思い至ったのである。
はじめに
安倍晋三元総理は、2022/7/8に、誰もが思わぬ不本意な形で、亡くなられた。
そのことを当時から、今でも、私自身が悔しくて、たまらない。
なぜ、よりによっても、安倍さんがあのような形で亡くならないといけなったのか、どこにぶつけたら良いのか、わからない気持ちだ。
そんな中で、冒頭にも貼り付けた下記動画を、ふと、youtubeのおすすめ欄で、見つけたのである。
そして、一度目は、途中で、見るのをやめてしまった。
安倍元総理への思い
安倍元総理には、私は様々な思い、感謝がある。
その中でも、安倍元総理の一番の功績を挙げほしいと言われたら、迷わず、以下をあげるだろう。
それは、以前、黒田元日銀総裁についての記事でも書いた「安倍元総理による黒田元日銀総裁の任命」、そこから始まった「黒田元日銀総裁と協調して行った日銀の大規模な異次元緩和を政府として強力にバックアップして推し進めた」こと、これに尽きる。
バブル崩壊後からの失われた30年以上と言われた経済低迷の中、私は、上記記事でも書いてあるように、安倍元総理(政府)と黒田元日銀総裁(日銀)が共同声明を発表し、政府と日銀が強力なタッグを組んで、これまでにない大規模異次元緩和を10年以上にわたり、推し進めた。
これについて、様々な批判も有り、私自身、経済の専門家ではないので、実際、どうなのかはわからない。
しかし、少なくとも、これまでのところ、大きな副作用というのは、なかったように思える。
それよりも、大規模異次元緩和が行われる前の淀んだ日本経済を良いものに変えてくれた良い政策だったと私自身は思っている。
道半ばに終わった第一次安倍政権
第一次安倍政権は、安倍さんの持病の悪化により、道半ばで、無念な形で、退陣することと、なった。
しかし、今振り返っても、あなたが第一次安倍政権で掲げた言葉は、素敵だった。
「美しい国、日本」
「戦後レジュームからの脱却」
憲法改正
そして、安倍元総理は、憲法改正にも、意欲的であった。
その憲法改正に行うに当たって、日本においては、その手続は明確化されていなかった。
この事実を知ったとき、私は大変びっくりした。
現在の日本国憲法において、憲法96条には以下のように書いてある。
日本国憲法第96条
1 この憲法の改正は、各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行われる投票において、その過半数の賛成を必要とする。
2 憲法改正について前項の承認を経たときは、天皇は、国民の名で、この憲法と一体を成すものとして、直ちにこれを公布する。
憲法上このような条文が有り、太字部分が私自身が重要だと思うところを太字とした。
このように、「衆議院、参議院の両方において、3分の2以上の賛成をもって、更にその後、国民投票において、過半数の賛成をもって、憲法改正ができる」と読み取れ、具体的な数値も入っており、明確なようにも見える。
しかし、具体的に、国民投票をするにさしあたって、衆参両院において、可決された後に、どの程度の期間をあけて、国民投票を行うのかなどは書かれていない。
私自身、他国の憲法を含め、詳しくないが、憲法ではそこまで細かく書くものではないのかもしれない。
そんな中で、憲法改正を行うにしても、これでは、どのような手続きを経て、どうやって憲法改正を行ってよいかがわからない、日本として明確になっていないことには、憲法改正を行うことは不可能であるということである。
よって、それらを明確にしようということで、国会で5年以上の議論を経て、第一次安倍政権下において、「国民投票法」が法律として、成立し、現在の日本国憲法ができた1947年から、実に、60年もの歳月を経て、2007/5にようやく、憲法改正ができる土壌が整ったのである。
これは、日本において大きな出来事であり、大事なことで、有意義なことだと私は考える。
なお、この記事を書くにあたって、改めて、この法律の成立過程等を確認したが、様々な不備は指摘されるものの、当時の自民党及び野党の民主党においても、長きにわたり議論されており、両者である程度、合意ができていた法案内容でも、あったようである。
さて、憲法改正の土壌は整った。
しかし、実際に憲法改正をするハードルは非常に高い。
憲法9条を含めて、非常にナイーブな問題だからだ。
また、国民投票で過半数を取る前に、衆参両院で2/3以上の賛成を得るのも、非常に高いハードルだ。
しかし、何としても、日本として、一度は、国民投票までは行い、必要なことは、憲法改正してほしいと思う。
自衛隊を憲法において、明確に規定することは私自身も必要なことだと考えている。
しかし、これは、非常に意見が分かれるところでも有り、世論を二分するだろう。
まずは、小さなことでも、変更できるところから、変更する必要があると国民全員が思えるところから改正し、憲法改正を一度は成し遂げるべきではないかと思う。
それにさしあたって、いまだに、youtubeにおいて、よく、国会議員時代の国会での発言等、自主憲法制定を主張されておられた石原慎太郎氏の以下の発言が、ずっと心に残っており、これを引用したいと思う。
これによれば、日本国憲法には、日本語のおかしな箇所が多分に、ありますよと言われている。
現行の日本国憲法は、よくGHQ占領統治下において、完全な日本人の手で作られたものではない、よって廃棄するべきだと、石原氏は言われていたし、そのように言われる方は他にもおられる。
まず、廃棄までとは言わないまでも、現在の憲法の内容は変えず、石原氏が言われている日本語のおかしな部分だけを直すことを憲法改正の一回目としたらどうだろうか。
それであれば、憲法改正を成し遂げられるのではないだろうか。
安倍元総理、あなたには、まだまだ、期待をしていた
第2次安倍政権が発足してから、7年8ヶ月もの間、重責を担い続けた。
そして、総理を辞したあとも、様々なことに尽力されておられた。
高市早苗氏による安倍元総理の再登板による第3次安倍政権を水面下で、打診しているという報道もなされていた。
私自身、それに期待していた。
そして、安倍総理が力を持ち続けることで、日銀による大規模異次元緩和が必要だと思われるときまで、継続されるだろうと期待をしていた。
そして、亡くなる直前まで、骨太の方針について、信念に基づいて、奔走されており、私自身、陰ながら応援しながら、どうなるのだろうかと、ニュースを追っていた記憶がある。
骨太の方針とは、政府が閣議決定する重要な方針であるが、ここに2022年、プライマリーバランス黒字(以下、PB黒字化)化目標が久しぶりに盛り込まれそうになっており、それに、安倍さんが盛り込まれないようになんとかできないかと、奮闘していた記憶がある。
PB黒字化目標を盛り込むかどうかは、財務省との戦いであり、緊縮財政派との戦いである。
必要なことには必要なお金を使うべきで、そのためには、赤字国債を発行することを躊躇するべきではないという積極財政派にとって、PB黒字化目標を闇雲に掲げるのは、承服しかねるのである。
以下記事内にこのような記載があることから、私の記憶は正しいように思われる。
「25年度のPB黒字化目標を巡っては、財政再建派が多い岸田文雄首相直轄の「財政健全化推進本部」と、安倍晋三元首相が最高顧問を務める積極財政派の「財政政策検討本部」で自民党内の意見が対立していた。」
様々な批判に晒された日々
最後に、安倍元総理に感謝を述べるとともに、哀悼の意を込めて、終わりとしたいと思う。
第1次、第2次政権合わせて、10年近くもの間、大変な重責、想像もできない激務だったのではなかろうと思います。
大変、お疲れ様でした。
長期政権も相まっての弊害もあったのではないかとおもっていますが、森友学園や加計学園に関する問題で、大きな避難を浴びました。
それらの事実は私には、分かりません。
憲法解釈変更による集団的自衛権行使や、特定機密保護法を含めて、行った政策に対する世論での賛否、意見が二分されることも多く、評価も様々だと思います。
しかし、それだけ、大きなことを成し遂げられたのだと思います。
それらの評価を置いといたとしても、間違いなく、日本のことを一番に考えて、日本のために尽力してくれた政治家のお一人だったと私は思います。
そのような中で、冒頭述べたように、本人が意としない不本意な死を遂げられたことは、悔やんでも悔やみきれません。
私の記憶の中には、あなたの頑張りは、残り続け、忘れないようにしたいと思います。
心から、ご冥福をお祈りし、この記事は終わりとしたいと思います。