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貧困問題解決事業はじめました

「世界から貧困をなくす」をミッションに株式会社RED DRAGONという会社を設立しました。

「途上国における貧困層の雇用数」を経営の最重要指標として何人雇用できたか?をゴールにビジネスを立ち上げ、利益を出し、次なる雇用に繋げていくというチャレンジをしています。

現在カンボジアとインドネシアの貧困層を対象にビジネスを立ち上げており、ここからネパール、インド、スリランカ、ウクライナ、あたりに広げていくことを目指しています。

今は立ち上げ段階ですが、目先の利益ではなく「長期的な目線での雇用数」を判断基準に挑戦していきます。
今回その挑戦に至った背景や想いを紹介させてください。

▪️大学生の頃から関わり続けた貧困問題


ふとした縁で大学時代に仲間と学生団体をつくり400万円なんとか稼いでカンボジアに小学校を2校建設しました。
その時に村で数ヶ月学校建設作業を行なったり、カンボジアの貧困問題に触れることがありました。


カンボジアに建てた小学校
2教室あり、公立の小学校として運営されている



中でも衝撃的だったのは父親が重度のアルコール中毒で母親は寝たきりで長女5歳長男3歳の家庭を見たことです。社会保険や国の生活保護制度なんかありませんから、その家庭は絶望です。

よく途上国支援では「魚を与えるより釣竿を与えよ」とか「持続可能性が大事」とか言われますが、そんなことではどうにもならんだろ!という現場を見てショックでした。

他にも先進国から寄付された衣服が大量に捨てられてゴミ山になっているところや
子どもに夢を聞いたら「学校の先生」「医者」「飲食店の経営」とキラキラした目で夢を語る途上国の子どもが眩しい!という話を聞いていましたが、これは日本などの先進国でも子供はみんなキラキラした目で夢を語るし、なんなら途上国の子の夢は先生と医者と飲食店の3種類くらいで、理由はその3種類くらいしか仕事を知らないから(あとたまに出てくるのはドライバー)であることなど、いろんな国を旅していろんな活動をしている人と話して、メディアで見る途上国支援とリアルは微妙に違っていました。

大学時代に20カ国ほど、社会人になって80カ国ほどまわりましたが、その度に貧困問題に触れて考えては、今の自分にできることは寄付くらいかなぁと、知り合った途上国支援の活動をしている人に寄付しては悶々としていました。

いつかもっと何かしたいけれど、ビジネスはビジネスで楽しくやりがいを持て夢中になっていたので、今はビジネスに集中して稼いだお金で寄付しようと割り切って社会人生活を送っていました。


村の子どもたちは無尽蔵の体力で襲いかかってくる
ゾンビのように何度追い払ってもちょっかいを出してくる
大人の力で仕返しをしてやった時の写真

▪️10年かけて気づいたこと


僕の20代はコーチングを軸足に企業向けのコーチング支援、法人向けの研修事業、学習塾、ボードゲームカフェ、物販、BPO事業、営業代行などいろんなビジネスを経験しました。とにかく迷ったものは全部やる!という20代の体力という唯一の武器をフル活用しようと動きまくりました。

結果、学んだこととしては
①人は迷ったら(何か違和感があったら)付き合わない方がいい
②コトは迷ったらやってみる方がいい
③始めたものに関しては、「今自分がこの事業をやるかどうか?という意思決定をした日にタイムスリップしたとして、それでもまだやりたい!と思えるか?」と自問して、答えに迷ったものは辞めたほうがいい

の3つでした。そして、③で「今過去に戻ったとしたら始めないな」と考えたコトというのは役に立つ(儲かる)と思って意味を感じていない事業でした。

僕の中では
役に立つ(儲かる)/意味があるという2種類の動機があることに気づきました。

役に立つ(儲かる)とは誰かにとって役に立つなと思ったことです。誰かの負担を軽減したり、誰かを笑顔にすることができるのでこれはビジネスとして成立する!と思い立ち、理由が役に立つからやろう!だけで始めたものは多少儲かろうが、全く面白くなくて結局やめました。

意味があるとはこれは紛れもなく「自分にとって」意味があるということです。
「日本の失われた30年」という記事を読んでいる時のことです。記事の内容は昔は時価総額ランキングで日本企業が上位を独占していたのに、今では時価総額ランキングに日本企業はほとんどいないというものでした。
日本企業は落ちぶれた、、みたいなメッセージの内容だったのですが、その記事を読んだ時の僕は全く別のことを考えました。
この時価総額ランキング上位の企業には一体どんな意味があるのだろうか、、

Appleはすごい企業です。iPhoneを世の中に生み出し世界中の生活を変えました。とはいえ、Appleが倒産したらどうなるでしょうか?僕はiPhoneもMacbookも使っていますがAppleが潰れたらおそらくAndroidやWindowsを何の躊躇もなく使います。
Amazonもものすごくお世話になっています。今日注文して明日家に届くという世界によって生活は劇的に便利になりました。Amazonが潰れたらどうなるでしょうか?多分楽天を使います。


エチオピアの村にて
ヤギとニケツかつ手放し運転の村人

こんな感じで、世界トップレベルの時価総額の企業ですらなくなっても代替されていくわけです。そんな時に「誰ひとりきみの代わりはいないけど上位互換が出回っている」という宇野なづきさんの詩に出会いました。
ものすごく考えさせられました。誰かに勝とうとしたり、役に立とうとしても結局自分より何倍も大きなスケールで結果を出している人はいるわけです。自分のやっていることって意味ないやんけ、、と病みかけました笑

ところが規模や影響力は全くなくても、ものすごくやりがいを感じられる仕事がありました。
コーチングでは自分のアプローチをきっかけにその人の思考や行動が変わり、「石田さんのおかげで人生が変わりました」とか「毎日がマジで楽しくなりました」とか言われたり。
ボードゲームカフェではコミュニティができて、お店をきっかけに出会った2人が結婚したり、誰かの居場所になっていたり。
事務代行の会社では「フルリモートで自分のタイミングで働けて、お金も以前より稼ぐことができてすごく生活が変わりました」とスタッフに言われたり。

ビジネスとしての経済規模はあまり関係なく、そこで大事なことは「自分のとって意味を感じられるかどうか」それだけでした。

ただ儲かるから、人の役に立ちそうだから、で始めたものは結局すぐ飽きました。
自分にとって、「儲かりました!」「おかげで楽になりました!」「おかげでいいことありました!」の「ありがとう」よりも「人生が変わりました」「毎日の生き方が変わりました」の「ありがとう」の方がやりがいや面白みは全然得られるものが異なっていて、僕は後者のありがとうを求めて仕事しているんだなと気づきました。


ケニアの首都ナイロビ
ナイロビ大学という日本でいう東大みたいな大学を出ても
就職先はないと言う

誰でも必ず死ぬし、どんな事業をしたところで、上位互換は出てくるし、そもそも「役に立つ」の価値はこれだけ文明が発達しているとどんどん価値が下がっていきます。

「自分の脳にとって意味を感じられること」もはやここにだけ価値があるとすら思えてきました。

ということで、30代以降のビジネスは「意味がある」と思えるものにリソースを割こうと決めました。

▪️「雇用数」という経営指標


そんな中で世界中のスラムや都市をまわって、各国の貧困層と言われる人の話を聞いていると、やる気はあるが何かに踏み出す勇気がない(周りにうまくいっている人もいない)、変わりたい!の意思はあるけれど何をしていいかの情報がないということが分かりました。(中にはこのままがいいという人もいて驚きもした)

また、途上国で活動されているNPOやNGOの人も何人も訪問し、その活動を聞きました。
いろんな理不尽を経験し、資金繰りに苦戦しながらも意志を貫き、支援を続けている方々の魂の活動に大きなリスペクトを抱くと同時に、どの団体も資金繰りに困っている現実を目の当たりにしました。

そこでいろんなビジネスを経験した想いを共有する仲間と共に株式会社RED DRAGONという会社を今年の6月に設立しました。
ミッションは「スラムから貧困層をなくすこと」です。
わかりやすく人の人生を変えられることをやりたいなと思いました。
ビジネスはなんでも良くて、とにかく雇用数を確保できて利益が出るビジネスを世界中に広げまくるということをやります。
現在はカンボジアとインドネシアで何人か試しに雇用をして考えているビジネスモデルが通用するのかどうか実験している段階です。


ブラジルのスラムに行った時
住所がないところに住んでいるので郵便物は全部まとめて1箇所にくるらしい

最重要経営指標は売上でも利益でもなく「雇用数」です。少人数でめちゃくちゃ儲かっている会社はかなりの評価を受けますが、それよりもより多くの人を雇用できて、持続性を持てるだけの利益を担保するというもので考えています。
儲かるけど雇用の少ないビジネスには手をつけないという資本主義にタックルかますスタイルで動きます。

▪️直近のチャレンジ


①世界各国に横展開できそうなビジネスモデルの確立
②成功したビジネスモデルを途上国に展開しまくる

という2つをひたすらに繰り返していくのですが、まずは①の事業を1-2つ2024年中に確立して2025年5月までに100人の雇用を実現します。
2030年までに1万人の雇用を直近のゴールとしています。

そこで①の途上国で展開可能性のある事業アイデアや業務提携できそうな方がいればぜひお話させてください!
我々のビジネスモデルの詳しい説明とブレストさせていただきたいです!

また、寄付してくれ!という話もそうなのですが
寄付以外でも社会貢献に繋がるお金のサイクルをつくりたくで「ドラゴンギフト」というサービスを作っています。

これは通常展開されているサービスを我々が提供するカタログギフトのようなものに掲載させていただき、
通常価格より安く卸してもらい、出た利益の一部をRED DRAGONの活動資金に充てるというものです。

現在
・英会話スクール
・事務代行
・経理代行
・キャンプ場利用
などいくつかのサービスが掲載されています。
お礼のメッセージや活動報告だけではなく、実際に生きていく中で必要な価値を提供し、かつそれが途上国の貧困問題解決につながるという仕組みです。
もしご興味ある方がいればこちらもお話させてください!
どうせ使うなら、貧困国の課題解決につながるサービスでやりませんか!?というのが我々のメッセージです。

長期間かけていろんな問題を解決して社会的インパクトを出し、自分にとって最高に意味を感じられるエクスタシーを味わえる取り組みをしようと思っています。

これからも発信していくので、「大口叩いてるけど、実際どうなん?w」と冷やかしたい方も活動を応援してくださる方もぜひSNSのフォローをしてください!!!

ここまでの長文読んでくださりありがとうございました!!
これからたくさんもがきます!!!


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