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初心者の読書感想文チャレンジ⑦ 宇宙のみなしご

■はじめに

こんにちは。
生きる狂犬です。

「初心者の読書感想文チャレンジ」として7冊目に選んだのは、森絵都の「宇宙のみなしご」です。
この作品は、1995年に野間児童文芸新人賞などを受賞しています。

「読みやすい本が読みたい!」と、本屋をウロウロしていると、目についたのが、この作品でした。
予想以上に抜群に読みやすかった!
本との出会いに感謝です。

なお、若干ネタバレしております。

■あらすじ

中学生の陽子と弟のリン、二人は自分達で考えた遊びに夢中だった。
そこに同級生との出会いがあり、物語が展開していく。

■感想

この作品の素晴らしいところは、人間を肯定して捉えているところだ。

派手な事件は起きないが、学生生活における、集団の陰湿さとか息苦しさみたいなものが、きちんと描かれている。
さらに、いじめや不登校、それに対する無関心さや保身といった社会問題にも踏み込んでいる。

だが、この作品は、それがテーマになっていない。
「そういう事も、当たり前にあるよね」と、サラッと受け流している。

主人公達も、負の感情にとらわれていない。
正面から物事を解決しようと、もがく。
とにかく前向きなのだ。
これが、とても清々しく好感が持てた。

この作品のテーマは、この「前向きさ」ではないだろうか。

そして、ラストの「宇宙のみなしご」という言葉は、スッと心に響いた。
とても分かりやすかった。

■おわりに

作品の印象は、どこかカラッとしていて、ドライで明るいでした!

5段階評価で
●読みやすさ  ★★★★★
●熱中度    ★★★
●青春度    ★★★★



以上です❗️

色々な本と出会い、読めば読むほど楽しくなってきました。
ワクワクが止まりません💦

ここまで読んでいただき、ありがとうございました‼️

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