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初心者の読書感想文チャレンジ20 テムズとともに

こんにちは。
生きる狂犬です。

初心者の読書感想文チャレンジとして20冊目に選んだのは、徳仁親王のテムズとともにです。

この作品は、1993年に刊行され、2023年に新装復刊されています。


素晴らしい読書体験になりました❗️

■あらすじ

天皇陛下が、1983年から2年間、イギリスのオックスフォードに留学されたときの様子をみずから綴ったエッセイ作品。

当時の生活が明るい文章で、分かりやすく、心情も率直に描かれている。

帯付き

■感想

とても明るく、そしてオックスフォードの事が細部まで描かれており、読み物としてとても面白かった。

日本とイギリスや、諸外国との関係にも触れており、文化の違いを考えさせられ勉強になった。


まず、びっくりしたのが、徳仁親王の行動力、チャレンジ精神である。

学問研究もさることながら、スポーツ、音楽、登山、ドライブ、ディスコまで、探究心が尽きない。

そして、パワフルである。

好奇心がとても強いのだなと思った。

そして、凄いところが、数々の失敗談も包み隠さず、ストレートに語っているところだ。

失敗談が、笑い話として昇華されているため、一つ一つの面白エピソードとして成立している。

天皇陛下の人となりが垣間見えるようだ。

特に印象が強かったのは、テニスの試合の場面である。

体格差により負ける事もあるが、たとえ負け試合でも、屈託がない!

試合が終われば両者とも笑顔である。

とても清々しい。


また、常に日本という国を意識しているのが感じられた。

歴史というタテ軸と、世界の中の日本というヨコ軸を常に考えているのだろうか。

日本は木の建築、イギリスは石の建築、その違いが物事の考え方にも影響しているという話は、鋭い指摘だと思った。

■おわりに

天皇陛下は、作品の最終盤に「おそらく町そのものは今後も変わらないが、変わるのは自分の立場であろう・・・」と述べておられる。

これは、若い時から、将来、天皇という立場に立つ事を、常に念頭に置いていた証でしょう。

そう考えると、とてつもないプレッシャーの中で、本気で人生を楽しんだ時期であったのだと、改めて感じました。

覚悟のある留学だったと思います!


皇室をより身近に感じる事が出来た素晴らしい作品でした。


現在、「令和」の世の中を生きている事は、とても恵まれた事だと感じます❗️





以上です!

読書感想文チャレンジも、20冊目に届きました🔥

ここまで読んでいただき、ありがとうございました‼️

裏表紙

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