初心者の読書感想文チャレンジ15 愛子天皇論
こんにちは。
生きる狂犬です。
「初心者の読書感想文チャレンジ」として15冊目に選んだのは、小林よしのりの愛子天皇論です。
2023年に発表された漫画作品です。
以前から「読みたい!」と思っていましたが、なかなかタイミングが合わず、1年遅れになってしまいました💦
漫画なのに、300ページを超える分厚い本です❗️
今回も素晴らしい読書体験になりました。
なお、ネタバレしております‼️
■あらすじ
愛子様が次世代の天皇になって欲しいという国民の声は大きい。
しかし、現在の皇室典範のままでは、皇位継承が男系男子に限定されているため、愛子様は、皇室を離れる事になる。
これは、皇室消滅につながる。
では、なぜ皇室典範の改正が進まないのか?
その理由やこれまでの経緯を、分かりやすく、懇切丁寧に描いた作品。
■一気読みしてしまった!
いやー、熱い。
熱い、熱い、熱い。
この作品、熱量がハンパない!
質・量ともに、重い一冊であった。
皇位継承という、難しいテーマにくわえて、字数の多いマンガという事で、読み切れるかどうか不安だったが、一気に読み切ってしまった。
読了後のひとことは、
「日本、やばい!」
「俺も、なんとかしたい、いや、なんとかしなければ・・・」
だった。
これは、ただの娯楽漫画ではない。
歴史を綴った学術書であり、世間の因習に抗う思想の書であり、そして、読者の生き方に揺さ振りをかける美意識のある漫画である。
■ギャグ満載
令和の魔太郎といわれるトッキー、男野系子、隙田水脈などなど、キャラが続々と登場し、飽きさせない。
↑ここで、ねじ式(つげ義春)かい!と、ツッコミたくなる。
最高に面白い。
↑家政婦は見た。笑った。
↑秀逸過ぎる。
↑笑わざるを得ない。
↑絵が好き!
小林よしのりはギャグ漫画家である。
分かりやすい、けれども、毒がある。
パンチの一発一発が重苦しい。
■危機感を持った
作品の後半は、漫画家よしりんが愛子天皇実現のために、いわゆる男系派の人達と、どのように戦ってきたかが、描かれている。
読み進めれば読み進めるほど、政治家の怠慢と、それに比例して皇室の方々の耐えがたい苦悩が明らかになっていく。
それにしても、皇室へのバッシングは、ひどい。
度を超えている。
国民は「知らない」では、済まないのではないか?
■日本のムチャクチャさ
終盤、日本の無茶苦茶さが露呈する。
とにかくもう、ムチャクチャな有様である
読めば読むほど、頭がイタくなってくる。
もう、カオスである。
■特に印象に残った言葉①
↑これはズシーンときた。
そうなのだ、人間は変化していかなければ、錆び付いてしまう。
私は今まで皇室問題に目を向ける事は無かった。
いや、なんとなくヤバさは感じていたが、思考停止していた。
しかし、もし間違っていたのなら、改善しなければならない。
アップデートしていく事。
間違いを間違いと認める事。
■特に印象に残った言葉②
↑本当は、これが正しいのだろう。
(国民の8割以上が女性・女系天皇を望んでいる)
だが、今の日本の現状はどうだ?
皇室の方々は、国民に対して無償の愛を注いでいるが、国民の方はとんでもなく非道い仕打ちをしているのではないか?
■警告の書だ!
皇室の知識がない人間にも分かるように、コツコツコツコツ積み上げて、練りに練ってある。
これは警告の書だ。
このままだと確実に皇室は消滅する。
この数年で、政治家が皇室典範を変えるしか方法は無い。
上記の事が全く無知な私にも十分によく分かった。
それだけで、凄い!
15年以上、戦い続けてきた作者だから、描ける漫画だ。
■私はどうする?
この本を読んだら、もう皇室問題に無関心ではいられなくなる。
皇室問題、イコール日本の根幹の問題だ。
では、この事実を知ったアナタはどうするの?
これから、どう動くの?
どう生きていくの?
と、突きつけられた気分である!
私には、何が出来るだろうか?
真剣に考えなくてはならない。
■おわりに
字数が多い❗️
ページ数も多い❗️
けれども、一気読み出来ました‼️
漫画だけど、学術書。
学術書だけど、漫画。
不思議な感覚に陥る作品でした💦
5段階評価で
●読みやすさ ★★★★
●ギャグ ★★★★
●熱量 ★★★★★
以上です❗️
プロの作品でした。
本物のプロの漫画🔥
重厚な一冊でした。素晴らしかった‼️
ここまで読んでいただき、ありがとうございました🙇♂️