介護予防教室などで「めっちゃ使える」実技
シニアの体操教室や、介護予防教室などで「めっちゃ使える実技」シリーズ。
今回ののテーマわ「まわす」つながりです。
「まわす」をキーワードに、気軽に使える実技のあれこれを動画でご紹介しています。脳トレや転倒予防などで使える実技や、筋肉のコリをほぐす実技など、ちょっとした合間に取り入れていただくのに便利な実技たちを紹介しています。
実技紹介動画
今回は、まずは実技の紹介動画から。。。
実は、もっと大胆に「まわす」実技や足を「まわす」シリーズの動画も撮っていたのですが、ちょっと長くなるので今回は上半身中心に気軽にできるシリーズにしました。
認知症予防と転倒予防
動画の中の実技の「指まわし」や「肩まわし」は、歩きながら行うとデュアルタスクトレーニングとして脳トレや転倒予防になります。
高齢者の2割前後が過去1年に転倒しているというデータがあります。転んだ方の5%は骨折をしているそうです。
高齢者の方が骨折をしてしまうと、復帰するのが難しい。骨は元通りになったとしても、じっとしている期間が長いと筋肉も落ちてしまうし心肺能力も衰えてしまうので、元のように動けなくなってしまうのです。
なので、転倒予防のためにも「転ばない」事が重要になるのですが、では、なぜ「転ぶ」のでしょうか?
もちろん、身体的な衰えというものもあります。元気な時なら、足をついた時に考えなくても自然とつま先が上がるのですが、筋力が衰えるとすり足になってしまい、つまづきやすくなります。
前脛骨筋・大臀筋・腸腰筋など、どの筋肉が衰えてもすり足歩行になりやすくなります。姿勢が悪くなってもすり足歩行になります。ためしに背中を丸くして歩いてみてください。なかなか思うように歩けません。
しかし、「転ぶ」原因は身体的な衰えだけではないのです。注意機能の衰えによっても転倒は起きやすくなります。
例えば、スーパーで買い物をしている時、誰も「歩く」事に集中していません。歩きながら献立を考えたり、何が安いかなどを考えているのです。そこに子供が飛び出してきた! みたいな時、とっさに若い時は次の行動に入れるのですが、年と共に難しくなってくるのです。
また、とっさにとった行動でバランスが崩れた時に、その崩れたバランスに対応する能力も衰えているので転びやすくなるのです。
その他、身体的な能力を過大評価している時も転びやすくなります。
この注意機能の衰えを予防するために、デュアルタスクトレーニングが有効です。
認知症予防運動(コグニサイズ)では、運動課題+認知課題のトレーニングを行いますが、転倒予防のためのデュアルタスクトレーニングでは、もちろん運動課題+認知課題でも良いのですが、運動課題+運動課題でもOKなのです。
なので、いつもの有酸素トレーニングに何か動きをプラスしていただければ、転倒予防運動となりますし、ちょっとした脳トレを組み合わせていただければ転倒予防にも認知症予防にもなる上に楽しさもプラスされます。
ぜひ、活用してみてくださいね。