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セールはやらないと決めた

7月はどこのお店もセールですね。皆様はもうセールに行かれましたか?
私はちょっと忙しくて行けてないのですが、セールは好きです。好きなものが昔から変わらないので掘り出し物を見つけるのが得意ですし、バイヤーもやっていたのでたくさんのものから選んで決めるのもかなり早い方だと思います。気になっていたアイテムがセールに残っていたらラッキー!即買いですよね♪反対にプロパー(定価)で買ったアイテムがセールになっていたらショック…ですよね。どちらも皆様経験おありだと思います。

私は15年以上の接客経験がありますので何度も何度もセールの販売をしてきました。忙しくてお昼ご飯に行けなかったりトイレにさえなかなか行けないことも…。売る側からするとセールはなかなかしんどいのが正直なところです。セールをやらないブランドにいた時は天国だと思いました(笑)。販売員経験のある友人に聞いても100%「できればセールの無い店が良い」と言いますね。買う側と売る側では考え方は真逆です。できるだけお得に買いたいお客様とできるだけ高く(プロパーで)売りたいお店。私はどちらの気持ちもわかります。

買う側にとって、割引は麻薬のようなものだと思います。一度知ってしまうとなかなか元には戻れない…そんな魔力がセールにはあります。
ミスタードーナツの100円セールを知ってしまうと130円出すのが損した気分になります。
ユニクロの週末限定価格を知ってしまうと急いでいない限り平日に買う気になりません。
スーパーで198円のハーゲンダッツを知ってしまうとコンビニで250円出すのがくやしくなります。

もし貴方が12月に6万円で買ったコートが1月に36000円(40%オフ)に値下げされているのを見たらどう感じますか?
ショックですよね?一か月後に24000円も安くなるならもうちょっと我慢したのに!!私だったらそう思います。
そして実はこれ、売る側(販売員)もショックなのです。
顧客様に6万円で買っていただいたコートが売り切れず残ってしまいセールになってしまったら…「気づかれないといいな、セールが残っているうちはご来店されないといいな」と本気で願ってしまいます。
販売員なら誰だって「○○様がお買い上げのコート、人気で完売しましたよ。いまだに欲しい方が多いのであのタイミングで買っていただいてよかったです!」なんて言って喜んでいただきたいのです。

セールは買う側からすると普段あまり行かないお店、売る側からすると馴染みではないお客様であればお互いラッキーです。たまたま入ったお店で安くていいお買い物ができたと思いますし、セールによってはじめてのお客様に買っていただけた…そんな風に思える関係です。
しかしお互いが顔のわかる関係だったらどうでしょう?それは裏切り行為です。セールはお互いにとって不幸です。もちろんお店には事情があります。売上もあげて在庫も減らさないと簡単に潰れてしまいます。

それでもTANBIではお客様との関係性を大切にしたいですし、みんながハッピーになれば一番良いと思うので、セールはやらないと決めました。

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