ブランド名の決め方
マイブランドをはじめようと思ったときに、まず最初に考えるのはブランド名です。もちろんコンセプトやターゲットも大事なのですが、マイブランドは自分にとって大切なこども。その子が一生背負うことになる名前はやはりとても重要です。
過去いくつものブランドやショップの立ち上げに携わってきた経験や、ブランドショップでの現場経験からもブランド名の重要性を痛感しています。
そんな私がマイブランド「TANBI」のブランド名を決めたプロセスをお話しします。
「TANBI」は和装のためのブランドですので「和」をイメージする名前がいいなと思いました。まぁ、誰でもそう思うでしょう。ブランドイメージ同様、女性らしくエレガントで上質な名前を付けたいと考えました。
まずは和の色名や古語などとにかくたくさんの好きな言葉を集めます。声にだして読んだ印象や紙に書いてロゴをイメージすることも大切です。
私は国文科出身ということもあり元々日本文学が大好きなのですが、ちょうどその頃谷崎潤一郎文学が再熱していまして、彼を形容する「耽美(派)」という言葉にビビっときてアルファベットで「TANBI」と書いてみました。
うん、いいかも…。単純な美しさではなくちょっと毒のある感じもなんだかしっくりきて「TANBI」に決めました。
※耽美…美を最高の価値として、ひたすらその世界に心を傾け陶酔すること。
ブランド名を決めるときに気を付けたいポイントがいくつかあります。
①誰でも読めること
これ、すごく重要です。英語ならまだしもフランス語やイタリア語、更にはもっとマイナーな言語を使う方がいます。大切なマイブランドですのでブランド名にこだわりたい気持ちはよーくわかるのですが、読んでもらえないことには覚えてもらえません。ブランド立ち上げ時は認知度を上げることが重要ですので簡単に読めないブランド名はそれだけでマイナスです。
(更に屋号や社名にも使う場合は領収証をもらうときも面倒です!)
②ググって確認する
これも超重要なのですが、今はなんでも検索される時代です。候補をいくつか決めた時点でその言葉を検索してみましょう。ブランド名や店名に使われていたらアウトです。商標の関係もありますし、何よりマイブランドが発見されにくくなります。
③説明できること
お客様からブランド名の意味や由来を聞かれることが意外なほどよくあります。せっかく興味を持っていただいても「なんとなくかっこいいから決めました」では会話が終わってしまします(笑)。コンセプトやブランドに込めた想いを絡めて説明できれば満点です。
あなたのマイブランドにも素敵な名前をつけてあげてくださいね。
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