ドッカーーーーン
11月のある日、とうとう高校行きたくなくなった。
真面目に受験に向けて努力するのが、自分にいいことなのかわからなくなったのと、こんな毎日が面倒くさくなって、どうでもよくなったからだ。
「先生、私、高校行かなくていいや。」
期末テストを控えたある日、望月先生にそう伝えた。
志望校も内申と偏差値ありきで決まってはいたが、本当にこの高校に行きたいのか、未だに見いだせてはいなかった。
いい高校って何だろう?いい大学って何だろう?いい就職って何だろう?いい会社って何だろう?
私のやりたいことは、まだたくさんあると思う。それらは、まだ知らないだけで、まだ出逢ってないだけで、まだ未経験なだけで、やりたいことは決められないだけなんだと、考えた結果
日本にいるからできないんだ。
ここいたら、みんなと同じじゃないといけないから、息苦しいんだ。だから、毎日こんなに息苦しいし、合わせようとしなくちゃいけないと思わせる空気感がどうしようもなくイヤなんだとわかった。
今でもはっきり覚えてる、この時の蟻地獄的なループ…。
そして、今、次男も高校受験を控えている。ただ、非常事態宣言の出された今、状況が変わってまた違う悩みを抱えながら、受験勉強もそこそこに過ごしている。