[2023.10.03]密室づくりが仕事のぼくは、鎌倉に閉じ込められて心地がいい

扁桃腺肥大だから扁桃腺を切るように。と小さい頃から身体検査のたびに言われて意味がわからなかった。一体何がいけないんだ。
歳をとって、風邪を引いたり体調を崩して熱がものすごく上がるたびに、なるほどだから喉を切れと言うのかと納得した。
だが、絶対切った方がいいよな、と、切った人の経過報告ブログなんかを検索して読んでは、恐怖におののいてやめてしまう。ちょっとした怪談より全然恐ろしい。

具合悪い時の方が、楽しいことを楽しむ気力がないから意外と仕事に集中できるなと気づく。薬飲んで仕事して力尽きて猫撫でて寝て起きてゼリー食べて仕事して力尽きて薬飲んで犬撫でて寝て起きてゼリー食べての繰り返し。ゼリー大好き。

庭のカマキリを観察しすぎて、三匹くらいの個体差がわかるようになる。久々に見かけたいちばん大きくて全身がうす茶色になったカマキリに、「あ、ご無沙汰してます。」と、仕事で会う人に言うトーンで話しかけてしまい、自分のことが心配になる。

家の前に溜まった落ち葉が気になる。ウチ以外の家の前は毎日掃除して、枯葉ひとつもない。ウチから風に乗って飛んで来る枯葉を苦々しい思いで日々掃除しているのであろうか。気まずい。具合悪いから許して、と言い訳をする。
この、何何だから許して、の何何の部分を、疲れてるから、深夜だから、暑いから、雨だから、雨降って間もなくてまだ濡れてるから、など毎日言い換えては、落ち葉がどんどん積もって行く。

去年同居人が植えて、全部枯れたと思ってた朝顔が、ようやく涼しくなり始めてから、庭のあちこちでぽつぽつ咲いた。まさに、その庭を選び今に咲く花！
夏が好きで日が暮れるのが早くなるのが嫌いなんだけど、秋は秋でとても良い。本当はまだ暑いけど、長袖の服を出して着始めた。

カマキリと私

カマキリと猫

犬とカマキリと私