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【イタリア】軟禁生活㊱日経った今...

あれから、ここまで

前回の更新から随分過ぎた。
というのも、パソコンが壊れた。
7年も旅をし共にしてきたから当然かもしれない。
電源を押すと、プープープーという警告音が鳴る。
あらゆる方法を試したが、結局は部品の交換が必要らしい。
Appleに勤める友人にも修理より新作を勧められた。

これで、仕事に支障をきたすかというと…そうでもない。
かなしいかな、今の生業はウェイトレスだ。
副業しているライティングもお休みするだけ。
では、携帯は?と考えても、
こちらも年期入りで、あらゆるアプリに対応しかねている。

で、今何で書いているかというと、
6年前に購入した義母のタブレットだ。
これは、かつて使っていたもの。
リセットし設定を日本語に変え、新たにキーボードアプリも投入した。
実は、日本語入力に気づくまで時間がかかった。
冒頭の部分は、純正の使いにくい機能に苛立ちながら
打ったため、大幅な時間を割いてしまった。
というのもふと、お気に入りYoutuberの話を思い出した。
アメリカで購入したMacbookに、
日本語の文字入力アプリのダウンロードは必須と。
ちなみに、彼女の名前は、Yuka Oishi
ガジェットやライフスタイルは参考になる。
さらに、彼女の影響でdマガジンに登録したが、
このアプリには対応していないため、
ブラウザで見るという不便さはあるが、見れないより良い。
これも、プロキシを使うなどやり方はあるだろうが、
また、気が乗った時にでもする。
兎にも角にも、この日本語アプリには感謝する。

前回から変化したこと

体調の異変

突然汚い話をするが、血便が出た。
ウイルスの初期症状ではないかと調べたが、見当たらない。
今まで経験したことがないので焦る。
腸内の異常であったとしても今病院に行くのは避けたい…
ということで数日様子をみることにした。

口にするもの全て懐疑的になり、毎回トイレに行くのも怖い。
原因を探そうにも、軟禁開始前から変わったことばかりで見当がつかない。

しかし、調べていくうちにある兆しが見えた。
血便の70%が痔によるもの。トイレ、腸、踏ん張り…
そこでハッとした。

スクワットのしすぎだ!

私は下半身の肉付きが良いい。
この間絞って、同僚を驚かせようと企んでいた。
特に下半身を重点的に鍛えていた。
数日休みメニューを変えた。

そして、もう一つ体調の変化があった。
これはかなりの比重で暮らしを暗くさせた。
それは「食欲がない!」

昼も夜もウエイトレスとして働いていたが、
それがピタッとなくなり、外出は買い物とゴミ捨てのみ。
夕方の筋トレだけでは、体力を消耗しないどころか、
胃もあまり活動しなくなっていた。
食べても食べても胃に溜まる不快感がずっと残った。
薬局で薬を購入し今は落ち着いている。


この2つの変化から、
有酸素運動をするためzumbaにたどり着いた。

これが、想像以上に惹き付けられる。
STRONG by Zumba という名で、
スイス出身のアジア系女性による英語のプログラム。
習得した空手を取り入れ、音楽も洗練されて飽きない。
ジャンプしないようにしてもじんわり汗をかき、
使っていない筋肉を刺激できる。
一つの作品としても見応えあるのでぜひ。

一時間ズレる

生活リズムは基本的に変わらないが、
一つ大きな変化があった。それは、時間のズレた。
日本にないシステムなので分かりづらいだろうが、
3月の最終土曜日と日曜日の間に時間が一時間前倒しになる。
サマータイム」だ。
夜中の2時を迎えたと思ったら、いきなり3時にすっ飛ぶ。
最近の電子機器は自動で変化するが、
アナログ時計やエアコンのリモコンは変えないと、
忘れた頃に驚くことになる。
サマータイムが始まるこの日は、一日が23時間しかない。
損した気持ちになるが、これが終わる日にゃ、
25時間になるから、時間は皆平等だ。

日本でも導入を検討したり、
イタリアでも廃止を訴えたり、議論は耐えない。
欠点を挙げれば、
生活リズムが少しズレ、調子が狂う。

先週までのルーティーンで8時に起きたつもりが、
9時で朝食は10時となる。
昼も自ずと14時過ぎて、夜はさらに…という具合だ。
どのようにこれまでの時間にし戻していくかというと、
腹時計」が頼りになる。
長時間のフライトでも推奨されている方法で、
本当に使える技なので侮れない。
つまり、一日の始めである朝食を抜き、昼食を早めに摂る。
これにより、今は想定通りの暮らしができている。

いくら仕事が無いとはいえ、昼夜逆転させるのはすすめない。
ただ単に、人間の本来持つ性質に従うのが健康的でかつ、
身体に負担をかけることがないからだ。
空の明るさに合わせて暮らすことで、
ウイルスに打ち勝つ免疫を持つことは大事だと思う。

暖かくなり、朝食と昼食はテラスで摂る。
日本から持って来ている僅かな本を読む。
ちなみに、スティーブ・ジョブスの事を語った
『STAY HUNGRY STAY FOOLISH』

友人と話す機会

我が家は、夫婦二人暮しと家のドアを開けて隣が
義母の家となっている。
これまでの軟禁生活は、家族で話すことがメインだったが、
さすがに四六時中居ると、疲れる?飽きる?じゃないが
誰か他の人と話がしたくなる。
そこで、2日に一度は誰かと電話するようになった。
それも、テレビ電話だ。
10年以上前のこの言葉を今も使うのだろうか、
日本の流行は知らない。LINE通話とか、Skypeと言うのか。
それはさておき、あらゆる方法で誰かと電話している。

親への連絡もは頻繁にするようになった。
それから、フランクフルトとロンドンに暮らす二人の幼馴染、
この街から引っ越しした親友、女流画家の友だち、
一人暮らしをするインコ仲間、
夫のいとこやバンドメンバーなど

また、電話はなくともメッセージをくれた人もいた。
アメリカに住む高校時代の同級生、
ドイツ中部に住む、中学の部活仲間、
地元企業の社長や建築家、
岐阜に嫁いだ幼馴染、神戸に越した大人になってからの友だちなど…

みんな日本で報道されるイタリアのニュースを見て
心配になり連絡をくれた。
それも数回のキャッチボールじゃなく、
何日もしているから、彼らにも時間の余裕があることが伺える。
あと、あまり日本語を使わない暮らしなので、
より一層ありがたいという気持ちになる。

カメラ越しで話すことは、メイクし服装にも気をつけるので、
自分のケアができるのも良い点かもしれない。
あと、外出しないけどメイクする時は、
新しい色や組わせで試すようにしている。
失敗しても誰にもバレないからいい。
電話がかかってきてもカメラをonにしないだけだ。

ライブ中継

この暮らしが始まり、いち早く、
youtubeでライブ中継を取り入れたサイトがある。
イタリアの料理動画を配信しているGiallo Zafferano
伝統料理のほか、多国籍やプロのレシピを見ることができる。
彼らが行っているライブは、毎日夕方17時に配信される、
お家にあるであろう材料で簡単に作れるものばかり。
クッキーやジャムのタルト、ピザ、フォカッチャ、
星がつく店のシェフによるスパゲティの技もあれば、
子どもと一緒に作るクレープもあり。
生配信を見ることやコメントすることで、
時間を共有できるから、一人じゃないと感じる瞬間だ。

あと、サイドビジネスの勉強のための生配信も平日に受講している。
こちらは話題のzoomを使っている。
人数制限があるから、配信の30分前から準備しないといけない。
のんびりした一日に少し緊張感が出るから、
学ぶにも意欲的になる。

そして最近、渡辺直美のyoutubeにも釘付けになっている。
彼女とただ一緒に夕飯を食べるという企画が、想像を上回る面白さ。
日本からニューヨークに進出するだけあり、
芸達者とはこんな人のことを言うのだと、
平凡な自分を叩きつけられるかのようだ。

あ、そうそう。
イタリアから世界への生配信として忘れてならないものがある。
イタリア人テノール歌手 アンドレア・ボチェッリが、
ミラノの大聖堂で無観客の中熱唱したパフォーマンス。
公開から2日ですでに3千万人以上が見ている。
心が沈んだ時や人恋しい時は、
これで温もりを感じられるだろう。

MUSIC FOR HOPE

3〜4週間目の気づき


前回からこれまでの変化の一部を綴った。
暮らしはそんなに激変するほどでもない。
少しずつ慣れて動じなくなり、
外に気持ちを向けようとなった。


日本は今まさに、感染の拡大が広まっている。
始めは不安や怒り、戸惑いがあると思うが、
冷静に行動するしかない。

みんな家で過ごす時間が長くなるので、
これを機会に疎遠になっていた人たちに
連絡を撮って励まし合ってほしい。

また、生配信を活用し一人じゃないことも感じてほしい。

次回は、
今月の給料の行方と市から受けた援助について綴ることにする。

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