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【イタリア】目で味わうドルチェ
最近、甘い物しか写真を撮っていません。
イタリアでケーキ屋のことを「パスティッチェリア」と言います。
フランス語のパティスリーにあたる言葉です。
先日は老舗のお店へ行きました。
ここはかつて、テレビ番組で優勝した有名店。
勝ったといっても、街のケーキ屋対決で一番になった、
老舗の意地を見せつけた由緒あるお店と言えます。
ここは、他のお店より少し高いですが、
美味さも一際ぬきんでいます。
その一部を紹介しましょう。
ショーウィンドウは春の装い。
桜のような花と黄色い花のコントラストに気分が浮かれます。
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入り口にはケーキの横長いショーケースがあり、
カラフルなケーキが並んでいます
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朝に訪れたので、このようなデザートは朝から食べません。
眺めて味を想像して、ため息をついて奥へ進みます。
焼き菓子のコーナー
これを朝食に食べます。
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手のひらほどのタルト。
カスタードクリームやチョコクリームは定番。
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私が選んだのはコレ。
甘いクロワッサンです。
上にかかっているのは、ホワイトチョコ、
ほかにチョコレートやピスタチオソースなど、
生地に負けない濃厚な味わいです。
右側にあるのがこれも小さなタルト。
中にはお米の粒が感じられる甘いカスタードクリームを詰めています。
イタリアで初めてお米を使ったお菓子を食べました。
新しい食感です。
腹持ちもいいので一つで食べ応えあります。
そして、今の時期だけ食することができるお菓子もあります。
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平たいものをこの辺りでは「チェンチョ」と呼びます。
日本語だと雑巾という意味です。
名前はどうかと思いますが、味は最高です。
薄い揚げパンのような、甘いもの揚げ煎餅ような、
粉糖がひんやりする感じがたまらない、
食べ出すと止まらないお菓子です。
丸い形をしたものは、お米の入った揚げドーナツ。
一口サイズなので食べやすいです。
イタリアは、宗教行事と食べる食事が結びついています。
旬の食材を使うこともありますが、
カルネバーレのこれらは、いつでも作れるものばかり。
ですが、パスティッチェリアには、この時期にしか出回らないので、
やはり、一度は食べておきたいという衝動に駆られます。
期間としては、カルネバーレの時期は過ぎていますが、
販促としてまだ続くお店もあります。
宗教行事ですが、お祭りとしても盛り上げる機運も。
3月8日は国際女性デー
4月は復活祭が待っています。
お楽しみはやはりドルチェでしょう。
また紹介します。