【イタリア】新年恒例初泳ぎ!
イタリア・トスカーナ州・リヴォルノという
港町に住んでいます。
海に面したこの街の人たちは、一年中海と共に過ごします。
夏場は海水浴はもちろん、冬場でも天気が良ければ
日光浴をしに行ったり、海岸通りのお散歩もよくある光景です。
我が夫もその一人で、仕事が早く終わったら、
海に行きたくてウズウズします。
やらないといけないこと、やるべきことはあるのに、
放ったらかして、海へ行くことが第一優先に。
後で時間がないと嘆くことは少なくありません。
そんな隣で私は冷ややかな目線を送っています。
これも一つの愛情です。
さて、海には行きつけがあり、
そこで集う仲間もいます。
住む場所も仕事もよく知らないけれど、
ご機嫌に話をして、泳いで、寝転んで、泳いで、また今度。
と、その場のひと時を一緒に過ごします。
夫の行きつけは、
「お皿の岩場」という名の開眼海岸で、
高台から斜面を降りて海まで行きます。
子どもの頃から来ているので、岩場のどこを通るか、
海中のどこから泳ぎどこから上がってくるのか
全てを把握しています。
ここに集まる人たちももう住民と化しているので
同様に把握しています。
それどころか、新しい人が来たらすぐに分かるし、
危ないところから入水しそうになると
忠告してあげるんです。
さて、ここからが本題「初泳ぎ」
彼らの新年の恒例行事となっています。
毎年、11時頃に集まって、一緒に入水入。
今年は例年より異常に暖かく、
身体を温めることなくすぐに入っていました。
気温は16度とこれまでにない温かさ。
今年は三人が入りました。
太陽が出たり曇ったり。
さっと入っては身体を拭いて着替えます。
ほんの少しの時間ですがお清めのように行います。
周りには泳がない仲間たちも駆けつけて
総勢10人くらいでしょうか。
ただ泳ぐだけではないんです。
さすがイタリア人、
朝からでもスパークリングワインを開けて、
パンドーロというクリスマス時期のケーキをみんなで食べます。
これも含めて新年の恒例なんです。
こうして、新しい一年を無事に祝うことができました。
本年もよろしくお願いいたします。
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