【イタリア】高級サングラスよりPBがハマる私の顔
LIU.JOのサングラスが見当たりません。
もう、一週間が過ぎたでしょうか。バックの中を見ても、ジャケットのポケットを探しても出てきません。なのに、毎日20℃を超える晴天が続いています。眩しすぎて歩きにくく、もう我慢できないと思い、新しいメガネ屋さんができていたので、思い切って一人で入ってみました。
普段、買い物や服を選ぶときは誰かと一緒に行きます。ファッションセンスに自信がないんです。だから、誰かにアドバイスを受けないと、自信を持って服を購入することができません。もし、一人で買った場合、失敗するんですよ。どんな失敗かというと、組み合わせが難しそうな服や色合いや形が似合わないものを選んでしまうんです。
その服自が好きだから、欲しくなるんです。でも、それは似合うものではないという誤差が生じています。見ているのはいいんだけど、肌のタイプや骨格によって似合わない…と。
オシャレな人は、自分に似合う色やカタチを知っているんですよね⁇ 私、同じような服が何枚もあるんですが、そんなもんですか⁇ いつもおんなじもの着てると思われませんか⁇
ほら、下手ぶりがバレたでしょ。本当に苦手なんです。
話をサングラスに戻します。
サングラス選び
意を決して、メガネ屋へ入りました。真っ白な店内の壁一面、無垢の木で作られた棚、程よい距離に置かれたメガネが整然と並んでいます。若い女性が対応してくれました。どのようなサングラスが欲しいか聞かれ、
小さな三角や四角ではないタイプ
丸みを帯びた四角
眉毛が少し出るサイズ
太すぎないプラスチックフレーム
フレームは単色か同色系の鼈甲柄
レンズはグレーまたは緑
少し目が透けるくらいの濃さ
レンズのグラデーションはなし
キャットアイも◎
サイドのロゴは小さめ
一気に伝えたのではなく、試しながら会話していきました。書いてみると結構あるんだと気づきました。
サングラスは、品質の良いものを選ぶようにしています。かつて、ラジオ制作をしていた頃、メガネの三城・パリミキさんと何年も番組を作ってきました。そこで、メガネの知識を学ぶことができ、色、形、見え方、サイズ、など細かい部分までこだわりを持つようになりました。
ある日の取材中、Coach のサングラスに一目惚れ。深い緑の透明色にモノグラム柄が彫られ美しいデザインでした。いい値段でしたが、わざわざ取り寄せて手に入れたほど。ですが、イタリアの草原の中で失いました。
店員さんの提案
お姉さんは、ガラスケースの鍵を開け、高級ブランドのものを次々に出してくれました。
GUCCI
Saint Laurent
Ralph Lauren
Tom Ford
Ray-Ban
いつも思うことですが、高級ナショナルブランドのサングラスは、私には小さすぎる!こんなところで頭の丸さを感じます。大きいという自覚はないですが、やはり欧米人に比べて幅があるんだなと。高級なサングラスは華奢な人が選ぶものなんでしょうか。
いくつか試して、似合う形や色が分かったところで、お姉さんはバックヤードからいくつか見繕ってくれました。
少し値段を抑えたラインで、どれも2万円弱。好きそうなものを並べてくれました。グレーのレンズに丸みを帯びた形。一つずつかけていきますが、思ったよりレンズが小さい、眉毛を完全に隠してしまう、フレームが大きすぎる・小さすぎるなど、意外にもどれをかけてもしっくりきませんでした。アジア人の顔には似合わないのかと落胆していました。そして、もう一つかけようとしたものがあったんですが、お姉さんは「あっ、これは違う!」と下げました。私の好みを察知してくれたのか、悲しくなる表情が見えたのか、真剣に選んでくれている姿勢を感じました。
そして、ついに最後の一本。
このお店は、Fielmannというドイツの会社。低価格で提供するお店だそうで、海外に暮らす日本人もこのお店の安さに驚いている様子。ブランド品だけでなく、オリジナルのメガネを展開もしているので、見え方やデザインの研究開発を行なっていることが伺えます。
そして、お姉さんが最後に提案したサングラスは、オリジナルブランドのものだったんです。
それがこちら。
一目見ただけで、好みだということが分かりました。サイド上部の斜めにカットされた部分が特に好き。レンズの色も、私の目の色を補ってくれて、はっきり見せる好みのカラーでした。これはいい!気に入った!
と、思ったのですが、前述の通り、実際に似合っているかどうか自信がない。お姉さんの反応はいいけれど、あまり乗り気じゃなかったんです。なんでだろうと思い値段を見ると、約8000円!安い。おそらく、高級ブランドのものを売りたかったんでしょうかね。最後に出したくらいですから。私はそのつもりだったんですが、気に入ったのがこれだから仕方がないです。
私に似合うのは、高級サングラスではなく、ドイツで計算されてできた独自ブランドのようだ。なぜだろう。一アジア人がハマると誰が想像しただろうか。
結局、似合うかどうかの判断は、週末にでも夫に確認してもらうことにしました。どこまでも臆病。夫にこの話をすると、「その値段なら、買いなよ!すぐ必要なんだし。サングラスは一本だけに絞らなくてもいいじゃん!」と。そうだよね!これまで一本ずつ大事に扱ってきたので、気軽に使えるものがあってもいいのかもしれない。そしたら、日常使いや海へ行くのにも、これなら傷ついても落ち込まないのかも。おしゃれな人は架け替えて服に合わせるんですよね?仲間入りできるかしら。
今日、早速買いに行こうかな。浮いた予算でパソコン用のメガネも作ろうか。なんて調子に乗っている。どうして、予算を全部使いたがろうとするんでしょうか。でももう、買いたい衝動は始まっている…
そのメガネ、一体いくらになるんだろう。イタリアで初めてメガネを購入する日が来るのかどうか、お楽しみに。