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#3「また生まれて来てしまった!」
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「天国の記憶を思い出せば、人生に奇跡が起きる!」は、
シリーズものです。初めての方は、
「#1人生に奇跡を起こす方法!」からご覧ください。
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本来ならば、生まれ変わる場所、タイミングは、
自分で選べるはずなのに、
「その瞬間は、突然やってきた。」
ある日、バス停の前に集合がかかったのだけど、
僕は、生まれ変わるつもりなど全くなく、
ふんふんふーんと、お気楽な感じで集まっていた。
その日は、”地球行きのバス”が来ていた。
地球って結構人気の星なので、
みんなが一斉に手を上げる。
手が上がった中から、先生(っぽい人)が
「はい、あなた!」って選ぶのだけど、
僕は、生まれ変わるつもりなんてないので、
手も上げず、貝のように静かにしていた。
学校で当てられないように、
気配を消す、あのやつね。
なのに、、
先生が、今日は選抜を迷っていて、
「うーーーーーん。」と唸っていた。
どうも、地球に相応しい人がいなかった
みたいなのだ。
そして、周りを見渡したとき、
僕と目が合ってしまった。
その瞬間。
「はい!あなた!」
ん?最初は理解で出来なかった。
「いやいや、僕は手を上げていませんけど!」
そう主張してみたものの、
なんか、地球行きのバスに乗せられる準備が始まる。
「イヤだ!嫌だ!」
「地球だけはー!地球だけはーーーー!!」
「他の星に行きます!地球だけは、
絶対にイヤなんですーーーー!!」
暴れまわって、抵抗したのだが、
周りの人たちに、捕まえられて、
バスの中に押し込められる。
「いぃぃやぁぁだぁぁぁぁ~~~~~」
あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
ぁぁぁぁぁぁぁぁ
ぁぁぁぁぁ
ぁぁぁ
「おギャーおギャー!」
次の瞬間の記憶は、
地球に赤ちゃんとして
生まれてきたという記憶。
そして、そのとき思ったことは、
「また生まれて来てしまった!
あれだけイヤだって言ったのに!」
でした。
そこから天国の記憶は、
うっすら消えていくのですが、
こうして僕は望まないままに、
地球に生まれてきてしまったのでした。
つづく