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ReHacQ−リハックの地方構想「ChiHacQ」が示唆するネット・メディア「第三の道」―規制緩和×地方創生×人材育成をひも解いてみた

この回をみて、ReHacQ−リハックを運営する株式会社tonariが掲げるReHacQ−リハックの地方展開「ChiHacQ」に共感しました。これは単なる地方創生の枠を超えた、より本質的な変革の可能性を示唆しているのではないでしょうか。

【高橋弘樹vs斎藤祐馬】超零細からビジョナリーカンパニーへ!株式会社tonariが飛躍するには?【ReHacQの野望】

これはいまさらですが、メディアの潮流が大きく変わっています。2036年頃には紙の新聞は消失すると言われています。本noteではこの革新的なモデルが持つ可能性と意義について、ひも解いていきたいと思います。約3,500字。興味のあるかたはお付き合いください。

池松潤/Jun Ikematsu
スタートアップCEOの壁打ち相手。コミュニケーションデザイン/事業計画/エクイティストーリー/エンタープライズ営業コンテンツ/マーケティング/コンテンツなど。慶応義塾大学卒/大手広告代理店を経てスタートアップの若手と世代間常識を埋める現役58歳。ときどき婦人公論.jpにコラムなど。 ⇒ https://lit.link/junikematsu



1. 新しい「メディア×地方創生」モデルの可能性

・地方メディアの現状から考える

そもそも私はメーテレ・名古屋テレビ放送「秋山音楽祭」のプロデューサーであり「ロバートのおっかけ」として界隈で有名な「メモ少年」を対談インタビューしたり、そもそも私自身が福岡に移住していた時期があったので地方メディアから取材されるなど、お付き合いがありました。

地方メディアは、限られた経営資源の中で、地域に根差した価値ある情報発信を続けてきましたが、広告収入減少やデジタル化へ対応など、新たな課題も次々と生まれており、その対応への苦慮の影が見えます。これまでの延長線上では難しく、根本的な解決には至らないのが現状でしょう。

・ChiHacQ:小さな挑戦から始める1-2名体制の取り組み

株式会社tonariが提案するChiHacQ構想では、各拠点を1-2名という小規模な体制でスタートすることを考えているようです。理想を追求しながらも現実的な運営を目指し、固定費を抑えつつ、地域の実情に合わせた柔軟な展開を可能にしています。

・ChiHacQ:仲間と共に成長するフランチャイズの形

プロ・アマ問わず、全国各地の(同じ考えをもつ)仲間たちと共に、ノウハウや運営システムを共有・改善しながら成長していく。それぞれの地域の特性や課題に寄り添いながら、共に学び、共に発展していける関係性を築く。新しい形の地方メディアの在り方が生まれそうです(間違いなく生まれるでしょう)

・なぜ、いまChiHacQなのか?考察してみた

ChiHacQという名称には、地域(Chi)、ハック(HacQ)という要素が含まれてます。地域の課題を革新的に解決するという理念が込められている。これは単なるネーミングを超えた、事業モデルの本質を表現しているのではないでしょうか。それを下記の「メディア変革の三層構造」でひも解きたいと思います。


2. メディア変革の三層構造

◆第一層:「メディアモデルの革新」

①:コンテンツ制作の効率化
デジタルツール活用と標準化されたワークフローで、少人数でも質の高いコンテンツ制作を実現している。AIやクラウドツールの活用も特徴的。

②:収益モデルの多様化
広告収入に依存しない、複数の収益源を確保することで持続可能な経営基盤を構築できます。それをリハックは実現してます(いまはまだ一部)
・有料コンテンツ収入
・企業タイアップ
・イベント収入
・コンサルティング収入
・人材育成・教育事業収入

③:テレビ×ネット×イベントの統合
従来の垣根を超えた統合的なアプローチで、より効果的な情報発信と収益化を実現することができるでしょう。これは新しい事業モデルも言っても過言ではないのではないでしょうか。ただそれを志向するネット・メディアが少ないのは、新しい収益モデルの実現に相応しい人材発掘が難しいのだと類推します。


◆第二層:人材育成プラットフォーム

①:次世代「メディア人材」の育成の意味を「再定義」する
ReHacQ−リハックのようにデジタル時代に即した新しいメディアを実現している会社が、人材育成事業を行っていることは皆無です。PIVOTやNewsPicksも行っていません。地方メディアに、技術スキルとジャーナリズムの両方を備えた人材の育成を行うことは、ReHacQ−リハックの地方展開であるChiHacQ構想をフォワードさせる(髙橋さんの弟子的な)人的ネットワークを広げることになるかもしれません。

②:実践スキル習得の場は少ない
現場で実践的なスキルを習得できる「場」や「環境」を提供することで、即戦力となる人材の育成が可能になるでしょう。これは、メーテレ・名古屋テレビ放送「秋山音楽祭」のプロデューサーであり「ロバートのおっかけ」として界隈で有名な「メモ少年」を対談インタビューしても感じたことです。

③:ChiHacQの全国展開で副業・転職支援も
この回でもアプリ展開として語られていますが、各地域の拠点をつなぐネットワークで、知見やスキルの共有が可能となり、他にはない副業・転職支援ができるようになるのではないでしょうか。


◆第三層:社会システムの変革をサポート

①:規制緩和×イノベーションの相乗効果
Luupやnewmoなど、100億円以上の資金調達をしているグローススタートアップの業種は多数あります。それらの規制緩和と向き合っているスタートアップには社会とのコンセンサスが必要です。政府では「スタートアップ五カ年計画」を打ち出していますがまだ道半ばです。石破政権で地方創生にベクトルが変わっているようにも感じるのは私だけではないでしょう。そのための「空気の醸成」ともいえるパブリックアフェアーズを「規制緩和シリーズ(仮)」として番組企画をして応援することが想像できます。紙メディアではなかなか伝わらない部分を動画メディアならではの視点や対談やインタビューなどでコンテンツ展開することも可能でしょう。

※行政DXや規制緩和に向き合うスタートアップ業種
1:フィンテック
2:ヘルステック
3:エドテック
4:モビリティ
5:再生エネルギー
6:アグリテック
7:リーガルテック
8:宇宙・ロケット
9:行政・ガバメントテック

②:地方創生への具体的アプローチ
ReHacQ−リハックでは既に、群馬県の山本知事などと、地域の課題を可視化し、解決策を提示することで、実効性のある地方創生を推進しています。地方の収益性の高い企業を広告主に考えているようですが、上記のように100億円以上の資金調達をしているスタートアップとのコラボ展開など、統合的なマーケティングを行うことで、新しい地方創生を提案することができるのではないでしょうか。

③:ReHacQ−リハック新しいプラットフォームの可能性
ChiHacQ構想は、
ReHacQ−リハックを単なるネット・メディアではなく、新しいメディアのスタイルや機能を実現することで、新しいプラットフォームとしての潜在力を持っているのではないかと思います。そのためには人材と資本が必要だと思いますが、どのような展開になるのか楽しみです。次の【高橋弘樹さんvs斎藤祐馬さん】を楽しみにしています。



3.ReHacQ−リハックと株式会社tonariの未来への示唆

ChiHacQモデルが示唆するのは、単なるメディアのデジタル化や、地方創生支援を超えたものではないかと思います。より本質的な社会システムの更新ではないかと想像するのです。それは以下の3つの要素を同時に満たすモデルだからでしょう。

1:経済自立性:持続可能な収益モデルの確立
2:社会的意義:地域課題の解決への貢献
3:持続可能性:スケーラブルな事業モデル

これらの要素を統合した「メディアの第三の道」を実現できそうな会社はみあたりません。実はありそうで、そうそう簡単に実行しそうな会社はないのが実情でしょう。ましてや既存メディア単体では出来そうにもありません。ChiHacQモデルには、新しいメディアのあり方を示すモデルケースとなる可能性を持っているのだと思います。

4.ReHacQ−リハックを運営する株式会社 tonariの差別化ポイント

ChiHacQは、メディア業界における単なるイノベーションを超えた、新しい社会システム構築への挑戦になるのではないでしょうか。

・地域に根ざしたアプローチ
・スケーラブルなビジネスモデル
・社会的インパクトの創出
・テックと新しいジャーナリズムの融合

ちょっと大げさに言えば、次世代のメディアの在り方のみならず、日本の地方創生と資本主義のあり方にも少なからず影響を与えることになるのではないでしょうか。

これらを書いてある記事はみあたらず「#資本主義経のアップデート」につながるハナシなので言語化したいと思いました。
もし皆さんも興味があれば、ご覧になってみてください。
ではまたnoteでお会いしましょう


【高橋弘樹vs斎藤祐馬】超零細からビジョナリーカンパニーへ!株式会社tonariが飛躍するには?【ReHacQの野望】


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Jun Ikematsu / 池松潤
チップありがとうございます! よい日をお過ごしください。