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中高年サラリーマンが働き方や生き方に悩んだ時の意外な退職の選択肢

会社を辞めたい、何か自分を変えるチャレンジがしたい。

そんな時に思い浮かぶ選択肢は、起業、副業、転職、我慢といろいろありますが、それ以外にも「バーンレート(Burn rate)」という考え方と「業務委託」という選択肢があります。

バーンレートとは、会社経営の文脈で1ヶ月あたりに消費するコストのことを指します。保有する現金がどれだけ早く減少しているか(燃え尽きるか)を示す指標ですね。

これを会社経営ではなく、人生設計やキャリアプランの文脈に当てはめると、一ヶ月あたりに必要なお金(ここでは収入ではなく)のことを指し、いわゆる生活費や家計、活動費を月単位で計算したものになります。税金や保険などを月割りしたものもここに含まれます。

今持っている全資産をバーンレートで割ると、何か月、もしくは何年間プラプラできるか、やりたいことをやり尽くして自分を試せる期間はどれくらいか、と考えることができます。そうなると、どれくらいの期間が必要か、欲しいかによって、残りいくらのお金が必要か、どうやって手に入れるかと具体的に考え始めることができます。

明確なやりたいことがある人だけではなく、なんとなく薄ぼんやりとやりたいことがある人、もしくはやりたいことがわからないけど何か新しいことを始めたい人にとっても、いきなりの起業や、なんとなくの転職、なかなか体が動かない副業よりもリーズナブルな選択肢ではないでしょうか。

どうせ会社を辞めるのであれば(いったんそう考え始めたら心では辞めると決めているものです)、バーンレート期間中に自分の全力で生き切った上で再就職や起業を検討しても良いと思います。もしくは自分の中の「何か」を成仏さえたうえで、今の会社への復職も真面目に生きてきた中高年にとっては、難しくない時代になっていると感じます。

そして意外と盲点なのが業務委託という選択肢。

例えば、今の会社と週一日や二日で業務委託契約で何か仕事がもらえないか、やってみたい仕事の業務委託を仲介している団体や、働いてみたい会社でパートナーを募集していないか。

会社にとってもコストが下げられたり、社員として抱えたり、管理の必要がなかったりと、人材不足、現役世代の高齢化が手伝って現場が人手不足の昨今、思いの外ハードルは低くなっています。

そして、今の年収と同じ額は稼がなくても、受注の見込みがあれば所有資産に毎月足していく算段が付き、活動期間を延ばしていけるし、実績がついたり案件が増えて、うまくいけば、そのまま独立・離陸の線も見えてきます。

今現在、私がこのバーンレート+やってみたかった系の仕事の業務委託で、1~2年のチャレンジ期間を得て活動をしています。いろいろと長く悩んだ時期に、こんな選択肢があったのかと、あのころ知っておけばどれだけ良かったかとつくづく思います。

誰しも真面目に生きて、悩んでいるときには見えない選択肢がたくさんある。

その時々の状況によって、いろいろ選べることを知っているだけでも、だいぶ課題や考えることがシンプルになって、ただ「悩む」から「考える」に変わり、毎日に張りや進捗感、満足感やアイデアが生まれると思います。

いろいろと、それぞれ、その時々で、理想の形や道筋を模索していきましょう。

それでは今から研修講師の業務委託先に向かうため前泊移動を開始します。(家族からすこぶる働き方の評判が悪いので、来年は業務委託先を変えることも検討します。。)

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