間違えたスピリチュアル
疑問に対して仮説を立てて実験する。昔から勉学以外でのこの一連の流れが好きでよく実行していたのですが、インターネットの台頭により大体のことは調べればすぐ結果がわかるようになってしまったので必然的に自分を使った訳のわからない人体実験ばかりしていたんですよ。
例えば幼い頃から言われ続けていた野菜を積極的に食わないと病気になるというのは本当なのか?とアホの疑問を持つ。野菜が肉や魚より不味く感じるのは必要ないからなんじゃないんすか…?とアホの仮説を立てて地獄の実行力で17歳くらいから23年程ほとんど野菜を食っていませんが今のところ大病もしてないですね。これはまだ結果じゃないですけど。
また水なんか水分摂れれば良いだろうよ味しねえしさ…?とアホの疑問を持ち、水道水の代わりにコカコーラゼロを飲み続ければ別に大丈夫なんじゃねえの?味するし…というアホの仮説を立て、地獄の実行力でこれも現在に至るまで20年程やっています。まあコカコーラゼロを炭酸水で薄めるようになったというちょっとした変化はありましたが体調的にはすこぶる良いですね。これもまだ結果では無いですが…
で、本題です。これは結果が出た物の話です。
心霊スポットってあるじゃないですか。アレってなんなんだべな…という疑問を持った訳なんです。そして一生懸命考えたのがが、本屋さんに行くとトイレに行きたくなるっていうのと同じなんじゃないかと。
最初は夏場に冷房が効いた本屋さんに入った瞬間お腹が冷えてトイレに走った。とかそんなことだと思うんですけどそれが2回3回とあるうちに本屋さんに行くだけで腸が反応して動くといった事態になりそれを友人知人と話してあるあるっつって共有する事によってより強固になるアレです。本屋さんをウンチスポット扱いして申し訳ないんですけど物の例えです。
要はソレが人間の根源的な恐怖である死を想起させるアイテムのある場所で共通の恐怖が起こり噂としてそれが伝播する事で起きとるんじゃないかという仮説を立てたのです。
道端の花束、病院、廃病院、お墓、真っ暗なトンネル、川面のだいぶ上にかかる橋。
で、思ったんです。俺にも心霊スポット、作れるんじゃねえか…?って。
さあ実験の開始です。
実験方法は、死を想起する場所に得体の知れない呪い風のアイテムを置き、俺が口の軽い知人とそこに行きソレを発見、派手に震えたりして怯えてみせて知人に噂を広めさせて恐怖を周囲に伝播して頂くといった算段で。
まず場所はすんなり決まって我が母和子が10年以上前に建てたまだ誰も入っていない池畑家の墓である。
当時松本市に住んでいた俺は朝イチで三才山トンネルを抜けて実家にも寄らず墓に向かい謎の呪いの供物、俺の親知らず二本、雑草、セミの抜け殻などで墓をデコっていた。
その禍々しさに実験の成功を確信し、アタイの手編みの心霊スポットをみんなに受け取って欲しい…俺の心はそんなピュアな気持ちに溢れていた。
そしてこの呪いアイテムを3日ほど雨風に曝しておけばよりリアルさが出るな…と思い一回松本市に帰ってワクワクし過ぎて眠れない夜を過ごしていたが、この時の俺が漫画だとして頭上にタイトルが出ているとしたら
『1日後死ぬほど母に怒られるバカ』
こう出ていたと思う。
そう、墓が寺にあって寺には坊主がいて墓守りしとる事を完全に失念していたのだ。寺から母に連絡が飛び秒で容疑者が特定され見事に呼び出され容疑者は死ぬほど絞られましたとさ。めでたしめでたし。
結果です。
実験 心霊スポットは作れるんじゃないか
結果 母ちゃんがマジでキレた
以上です。御清聴ありがとうございました。