見出し画像

缶コーヒーの授業

全生研の小学校の実践家で、鈴木和夫先生という方がいらっしゃった。

「缶コーヒーの授業」という衝撃的な実践がある。1993年に本が出ている。

https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-08-9930422277

教室に一本の缶コーヒーを持って行き
「さて、これから何が学べるでしょうか?」
と質問して、発問ではなく質問して、児童に問いを立たせる。

児童は、その問いを自分たちで解明していくというもの。

中には鉄鉱石にたどり着いたり、中には南北問題にたどり着く児童もいた。

♦︎

テーマと問いを与えて論じさせるのが小論文で、テーマも問いも自分で決めるのが論文ならば、これはテーマは与えて問いを立てさせるので、この二つの中間かも知らない。

これを小学生がやる。
その授業をデザインする。
衝撃だった。

探究型の学習という言葉のなかった頃のことである。

鈴木先生がご存命なら、いまどんな実践をされるのかなあと思う。

読み直そうかなあ。

先生の実践に30年かかって世の中が追いつこうとしています。

よかったらサポートをお願いします。いただいたサポートは、アーティストとしての池田修の活動費に使わせていただこうと思います。