一足一刀(いっそくいっとう)の間合い
『五輪書』を少しずつ読み直している。昔、剣道をやっていた時に読んだが、ほとんど記憶にない。
だけど、守りと攻めについて丁寧に書かれているぐらいは覚えていた。読み直してもその記憶は間違っていなかった。
剣道と書道は道が同じだが、他にも同じところがある。呼吸だ。呼吸を意識して刀を振り、筆を入れる。体のリズムも呼吸なのだ。
また、剣道では一足一刀(いっそくいっとう)の間合いという考え方がある。一歩踏み込み、一振りで相手に打ち込むことのできる間合いのことである。おそらく書道にもある気がしている。
で、この一足一刀という考え方は、私には結構大事なものだ。児童生徒学生を指導するとき、文章を書くとき、文字を書くとき、この一足一刀の間合いに、自分を置いて、そこから一気に入る。この一足一刀の間合に入ってからの、行動はさほど失敗はない。
ただ、この一足一刀の間合に入りきれていない時に無理やりやると、大概うまくいかない。
『五輪書』を読みながら、思い出した。
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