一区切りの3月
3月。
北海道に行くという現実が間近になった途端に、これまでの愛おしい環境を手放すことが急に寂しく思えてくる。
次は自分の地元との遠距離恋愛。
ありがたいことに、いろんな人が会ってくれては新しい環境へと送り出してくれた。
「なおは、これまでも怖くて進めないような道を決断してきたんだから、これからもそんな生き方を貫けばいいと思うよ。」
と伝えてくれる親。
こういう環境のもと生きていけているのは当たり前ではないよね。わたしが勇敢に進めるのは、そんな土台があるからだ。
よく、北海道の好きなところや、拠点を移すことへの理由を尋ねられる。
改めて「なんで北海道?」と言われると、なかなかに難しい。
旅でも長らく暮らしていた場所に、だんだんと愛着が生まれて、いつからかここで暮らしてみたいな〜と考えるようになっていた。
環境が好きで…、これがこうで…、という言葉からはこぼれ落ちる何かがわたしの中にはある。
ただひとつ言えるのは、地元ではない自分の帰りたくなる場所で、生活できたらなという気持ちが強かったからだと思っている。
*
旅をして、そこで生活をしている知り合いが増えると、その地域の問題は他人事ではなくなっていく。
もちろん北海道も例外ではなく、北海道と東京を行き来するにつれて自分と北海道との距離がとても近くなった。
ただ。
何か気になることがあっても、わたしはそこにはいないし、すぐには行くことができない。そういった物理的距離に対するもどかしさが自分の中にはずっとあったんだよね。
それならその場所で、その街に対して自分のできることをしていきたいな〜などと。
それがこの北海道生活を決断した大きな理由かもしれない。
そんな中北海道に来て、2週間ほど経った今。
”やっぱり東京が恋しい〜!”
とにかく今は、新しい環境に慣れる前のなんとなくムズムズした気持ちが自分に膜を張っている感じなのだ。やっていけるかどうかも、ちょっと先の未来もあまりわからない不安が顔を出しているのがわかる。
「まあ、なんとかなるよ!」と、「大丈夫かな〜…」のどちらもが本音の状態なのだ。
きっといろんな人が新しい環境へと踏み出す時間。
私たち生きてるだけで偉いよ!って励ましながら過ごしていきましょ。