見出し画像

LEICA M8に巻き上げレバーを付けて思うこと

LEICAのM8を使って子供の写真を撮ってます。柔らかい雰囲気で撮影できるので気に入ってます。見た目もいいので非常に気に入ってます。

フラットな前面
シンプルな背面

MS-OPTICSの軽量なレンズをつけて、ファインダーをほぼ等倍にしてファインダーで見える景色が撮れるカメラにしています。

これ以上何を望むのかというくらい好きなカメラなのですが、今回はそのLEICA M8にダミーの巻き上げレバーを付けていく工作になります。その取り組みに至るまでに欲しいカメラや、やりたいことが多岐に渡るのですが、全てをM8に巻き上げレバーをつけるということに集約して満足するための作業になります。

ふとした瞬間に他のカメラが欲しくなった時、「あぁそうだった、それで買わなかったんだった。」と思い出せるようにしたいので、作るに至るまでの経緯を記録しておきます。「買って経験して、その後売ればいいじゃん」という意見もあろうかと思いますが、それほどの余裕もないという現実があります。


他のカメラが欲しくなったと書きましたが、M8のライバルとして登場したのが、FUJIFILMのXpro3とEPSONのR-D1になります。ここからはM8とXpro3、あるいはR-D1との戦いになります。

X-Pro3の猛攻

いつも通りYoutueから話が始まるのですが、カメラ関係の動画は(も?)とにかく膨大にあるので、その中から私の物欲に刺さる動画がオススメされます。

FUJIFILMを愛してやまないあきさんのチャンネルで推されているX-Proシリーズ。X-Pro3がメインですが、1と2も説明されているので、3は高いから安い1でも良いかもなぁと揺らされます。結果どれもどれとて良いのですが、買うとしたらxpro3のDRブラックが良いかなと。

決め手になるのが次の動画です。

そんなこんなで、Hidden LCDのカメラでフィルムシミュレーションで写真撮りたい!という衝動に達します。他にも開発者の上野さんのインタビュー動画もオススメです。

半年我慢すれば中古でいけそうだ、頑張ろう!と思っていたのですが、我慢出来ず、マップカメラにお邪魔して見てきました。買える資金はないため、触らせてもらうのも気が引けてしまい、結果、サイズ感とフォルムの確認のみ行いました。

やはりM8のほうがかっこよく、Xpro3 DRブラックでも敵わないなと感じて帰宅しました。

X-Pro3で何がしたいのか

X-Pro3の魅力は、Hidden  LCDとフィルムシミュレーションです。それが使いたい理由ですが、そこさえM8で満たすことができれば、欲しい衝動を抑えることができると思い、対策を練りました。

Hidden LCD対策

「Hidden LCDは液晶見えなくすればいいじゃん」という誰もが考えそうなことを私も試しました。単純にM8が撮った後に画像がモニターに映らないように設定しました。

再生ボタンを押せば、もちろん見えるのですが、画像を記録中は押しても反応しません。記録中は、背面の小さいランプがしばらく赤く点滅しており、きえるかも記録完了になります。SDカードのせいか、M8のせいか不明ですが、点滅で待たされる時間が結構長い。それを待つのもめんどくさいうえに、待ってから再生ボタンを押すのはさらにめんどくさい。

特に鮮明に見えるわけでもなく、露出くらいしかわからない。となると撮った写真をわざわざ見なくなるので、自分のものぐさな特性から擬似Hidden  LCDが誕生しました。

M8の勝利!ということで次の対策に移ります。

フィルムシミュレーション対策

もう一つのフィルムシミュレーションは、今のM8が良いので撮ってみたいけれど、必要かと言われるとそうでもないなと。そもそもフィルムカメラをあまり使ったことがないので、フィルムの違いがわからないので、あまりピンときていないなと。ということで、なくてもいっか、となり、これもクリアとします。

クラシックネガなど撮ってみると感動して欲しくなる可能性もあるので、知らない方が良いこともあると思うことにします。要は、特段したいことじゃなかったってことですね。

M8の不戦勝!ということで次の相手と対戦します。

R-D1の逆襲

先ほどのあきさんのチャンネルや、林さんのチャンネルなどR-D1の紹介動画はいろいろあり、そういうカメラもあるんだなと程度で思いとどまっていたのですが、ついに欲しくなってしまう動画に辿り着いてしまいました。

みわさんのチャンネルです。めちゃくちゃ欲しくなります。なりました。

巻き上げレバーもフィルムの巻き上げでの画面送りも体験してみたい!ということでヤフオク、メルカリともにお気に入りやフォローリストに入れました。いいものは高い!壊れているものも多い!そして、いいなと思うものは購入されてから知る!といった感じでかなり人気のカメラのようです。

R-D1で何がしたいか

やはり巻き上げレバーの体験がしてみたい、デジタルカメラで。となります。そのほかはLCDを隠すのはX-Pro3対策で対応済み、CCDセンサーはM8も同じ、低画素も同じ、デザインはM8の方が良いとなるので、巻き上げレバー体験での勝負になります。

VS 巻き上げレバー

R-D1を買わないまでも代替えで何かないものかと探したところ、やはり同じことを考えるのか、M10-Dの巻き上げレバー付きサムレストを発見しました。

これがいいじゃんと思って調べたところ、最後まで動かない、あくまでサムレストである、ということに気がつきました。そうなると、結局満足できず、巻き上げレバーが体験がしたくなって、R-D1が欲しくなってしまう流れから抜け出せない未来が見えます。

勝敗決まらずで、R-D1優勢のまま第2ラウンドです。

VS 巻き上げレバー 第2ラウンド

M8に巻き上げレバーが付いていれば全て解決するんじゃないか!?となって、巻き上げ体験ができる後付けの巻き上げレバーシステムを考えることにしました。

まずは使えそうなものを全て集めてみます。家にあるもの、ヤフオクで購入した巻き上げレバー、実家の倉庫にあった使えそうなもの、東急ハンズで物色した金物、Amazonで購入したもろもろ。

散らかってます。

一旦使えそうなものを集めたので、そこからどう作るかを考えてみます。

先ほどのM10-Dみたいに、シャッターにレバーが付いてるようにしようかと考えてみました。シャッターにソフトレリーズをつけてその間にレバーを挟み込めば出来そうだなと。

ただ、そうすると高さが出過ぎて見栄えが悪くなるし、変な力がシャッターにかかって壊れてしまっても嫌だなと思い、R-D1形状で考えることにしました。

後付け巻き上げレバーシステムの設計図らしきもの

試行錯誤の末、なんとなく作れそうなイメージができてきました。巻き戻るシステムが微妙であり、できればジャリジャリジャリって感じの音が出るようにもしたいのですが、その仕組みまでは考えらていません。とはいえ作り出してみないとわからないことがあるので、製作を始めてみることにします。

最近は、フィルムカメラも欲しくなりつつあるので、急いだ方が良さそうなので、後は作りながら考えます。

巻き上げレバーシステム製作

使う資材の整理と仮組み

金属で作ろうと思いましたが、切断で苦戦。無理でした…
ベースのトップは硬さのある滑り止めを使うことにしました。裏がテープになってるのも良い点。
巻き戻し、音なりシステムのコアとなる歯車達。
上にレバーを重ねてみました。今の所はイメージ通り。
正面から。シャッターから飛び出してしまっているのでNG。
上のパーツを外してギリギリ。この高さを目指します。

後付けベースの作成

他の金物とくっつけながら、マスキングテープで覆っていきます。

それらしくなってきました。
裏の粘着テープを活用。高さを揃えるために切断した画鋲を4隅にもつけてます。
M8もちょうど隠れていい感じ。高さはシャッター超えてしまいそうですが。
思ったよりマッチしてます。これ以降が正念場です。

巻き戻りシステム

1mmの板ゴムを切って下に取り付けます。ちょっと戻りやすいように切り欠きを作ってみます。止まる位置はレバーが外になる状況で、持ってる時に邪魔にならない位置にしています。本体側にしまうときは歯車の一か所切って引っかかりを作ってみたのでうまく止まると良いなと思っています。

ゴムを画鋲にさして固定してます。
歯車を水性ホビーの黒で塗りました。
重ねてみました。重心が外側で不安定です。
こんな感じで動く予定。
歯車と一体化させたレバーにゴムをつけます。
金属の輪っかでスペーサーにして、少し安定しました。
ちょっと高さは超えてますが、それなりに良い感じです。

音鳴りシステム

歯車に何かを当てて、回した時にぶつかって音が出るようにしてみようと思ったのですが、なかなか良いものがありません。

うまく当てるのも難しく、無理そうなので、今回は無しとして次に進みます。

仕上げとレバーの固定

最後の組み立てとレバーの固定を試行錯誤しながら進めます。

接着剤で固定しました。

回すとレバーが外れて抜けてしまうので、金属のワッシャーのようなものを加工して抜け防止を作ってみます。

集中してて、途中の写真撮るの忘れました。

強すぎてもダメ、弱すぎてもダメ、なチカラ具合で抑えてます。

レバー先端で巻き戻り用のゴムを接着剤でくっつけて、マスキングテープで仕上げています。

組み立て完了しました。何もしないとこの位置にあります。
レバー格納用にゴムのストッパーつけました。

親指で右に回して戻ることが確認できました。時々引っかかりますが、ヨシとします。

最終組み立てと各機能の確認

組み立てるとM8マークが隠れるので、レンズやマグニファイヤー、その他のロゴや操作に不要な文字をマスキングテープで隠してみました。アノニマスな雰囲気になります。パッとみで完全にライカってわかりますが。

左上にボリュームが出た前面
右上に凹凸が増えた背面
真正面。ほぼ黒。
真背面。こっちもほぼ黒。

完成 進化版?M8誕生

実際の操作感です。

youtubeに動画をアップしてみました。小さく巻き上げの音も聞こえます。

設計図とは変わってしまい、戻りも弱く、音もほとんどしないということはありますが、個人的には製作過程含めて満足してます。成功と言っていいのではと感じてます。意外に見た目がカッコイイ。

結構弱いのと接着剤を多用しているため、触っているとすぐ壊れそうな気がしています。丈夫なものを製品化して欲しいです。どなたか何卒よろしくお願いいたします。

取り付けから取り外しまでの動画も撮りました。

レバーを右に回しすぎると戻らないので、普段は良いですが、動画ではあまり見栄えよくないので、巻き上げは少しだけにしてます。

操作しづらいので、後で黒のソフトレリーズを買ってつけようと思います。そうするとさらにシャッターとレバーの高さが合って、見た目良くなるのでは!と期待しています。買ったら後日追加で写真アップしようと思います。

いいなと思ったら応援しよう!