【エッセイ】妖怪ポリポリ
「間宮宙のスランプ」にスキ、コメ、誤字脱字報告たくさんの応援を頂きありがとうございます。引き続きよろしくお願いします。
第3話が70スキ💖を超えました🙋♀️ので、応援感謝企画の「エッセイ」を更新します。第1話のスキは100を超えました。ありがとうございます🙇♀️。ほかの記事も100目指していますのでよろしくお願いいたします。
本日第10話を更新しました。
クロエの好きなあのキャラも登場。ここから怒涛の展開が続きます。間宮と慈雨ののいいとこ見たって下さい。
第4~5話もスキ💖し忘れなどございましたら遠慮なくスキしていただけると助かります🤭
妖怪ポリポリ
ASMRというものが流行っている。ウィキペディアによると「人が聴覚や視覚への刺激によって感じる、心地よい、脳がゾワゾワするといった反応・感覚」だとか。正式な日本語訳はまだないという。
代表的なものでは、人がカラッと揚がった天麩羅を食べた時の「サクッ」という咀嚼音や氷の入ったコップにコーラを注いだ時の「シュワー」とか「カランカランッ」いう音などがある。その音を延々と聴いたりするというわけ。
わたしは大食い動画のハードウォッチャーなので、よく見る大食いユーチューバーがたまにASMRをやっていているのを聴くけれど、確かに決して不快な音ではない(感想には個人差があります.。)。特別な録音機材を使うみたいで、音を拾いすぎるのか、会話は一切しない。しても囁くだけ。
ただし、誰の咀嚼音でもいいというものでもなく、同じ天麩羅を食べるにしても咀嚼音にも違いがある気がする。恐らく顎の形とか歯並びとか噛み合わせが影響しているのではないかと勝手に推測している。
最近では、執筆の最中にもBGMとして環境音楽(ambient music)を流している。こちらは川のせせらぎや鳥のさえずりなどだが、暖炉の薪がパチパチ燃える音が好きでよく聴いている。
静かに薪がパチパチ燃えているだけの部屋よりも、室内は薪がパチパチと燃えて穏やかだが外は雷雨で荒れている設定の部屋の方が集中できる。外はカリッと中はふわっとに通ずる(通じない?)ものがある。全て youtube なのだけれど、気に入っているもう一つの理由はその映像の美しさ。
ポーションを作る魔法使いの部屋、貴婦人のティールーム、美しい図書館、夜景が美しい都会のペントハウス、森の中のコテージなど室内の美しい映像がついているので、今日はどの部屋で聴こうかと悩ましい。 ただし、執筆し始めるとその映像は見えないというジレンマに陥る。モニターがもう一つ必要かもしれない。
さて、心地よい環境音楽や人の咀嚼音をひたすら聴くというヘンテコな時代になったわけだけれども、聞くに堪えられないのが妖怪ポリポリである。
かつて勤めていた会社で、あるとき目の前の席に坐っている女性が特定の時間になるとおやつを食べ始めることに気づいてしまった。どうやら芋けんぴとかウィダーズ・チェダーチーズみたいな固いお菓子を食べているらしく「ポリポリポリポリ」という激しい咀嚼音がする。
最初は気にならなかった。ところが決まった時間に「ポリポリ」が始まるので「あ、今日もポリポリしているな」から始まり、さらに「そろそろポリポリタイムかな」となり、ついにその時刻が近づくと「来るぞ来るぞ~」と身構えるようになった。そしてガサゴソと袋を触る音が聞えたと思ったら始まる。ポリポリポリポリ……。
出たぁーーーー! これが妖怪ポリポリである。
一度気になり始めるともうその音しか聞こえないから不思議である。静かな職場なので余計に響く(ような気がする)。席が変わるか、彼女がおやつを止めるか、おやつを変えるまでこのポリポリ攻撃による消耗戦は続く。彼女自身に対しては何の悪感情もない。けどポリポリ音だけは気になって仕方がない。どんなに気にするまいとしても聞こえる。
ポリポリポリポリ
ポリポリポリポリ
ポリポリポリポリ
一度ポリポリが始まると宇宙にはわたしとポリポリ音しか存在しなくなる。てなくらい音が気になる。音だけで人の精神を崩壊させることができることを身をもって知った。
皆さんの周りにはいないだろうか? 妖怪ポリポリ。
おわり
は~い!みなさん。読んでいただきありがとうございます。
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今後の予定を申し上げますと第13話で完結する予定です。完結日は7/14を予定しています。
自分以外客がだーれもいない店で得体のしれぬ肉が乗った担々麺を食べるクロエ。食べたかったんですよ、ラーメンが。