沈黙の次に美しい音
おはようございます。
池田 忍です。
突然ですが、あなたはJazzを聴いていますか。お好きですか?
僕がJazzを聴けるようになったきっかけはですね、
高校2年のとき、クラスメイトの自宅へ遊びに行ったときなんです。
(昔の話になりますが・・・)
彼は自分の部屋にYAMAHAのドラムセットを置いてありました。
(これにはビックリしました!!)
LPレコードを再生しながら、曲に合わせてドラムを叩いてコピーしていたんですよ。
そうすると、ドラムの衝撃(特にバスドラ)でレコードプレーヤーの針が飛ぶんです。
で、曲も当然飛んでしまうんですが、彼は瞬時に把握して、曲に合わせてドラムを叩き続けていました。
その練習方法が良いのか悪いのかわからないですが、8畳の部屋の中で、生のドラムの音ってのは爆音でして指で耳栓してました。。
その部屋にもステレオがあったのですが、隣の部屋に案内されたんですよ。
「こっちのステレオの方が音が良いから」って・・・。
「えっ⁉」と思いましたよ。
僕はまだラジカセで音楽を聴いていましたから、「家に2つもステレオがあるのか」と羨ましかったですね。
そしてそのステレオで聴かされたのがチック・コリアのアルバム「トリオ・ミュージック」でした。
その中の一曲“ラウンド・アバウト・ミッドナイト”で衝撃を受けたんです。
音の一音一音が粒子になって、部屋の空間を自由自在に漂っている感じ・・・
良い音で音楽を聴けば、それまで興味のなかった音楽が新鮮に聴くことができた忘れられない体験です。
瓶詰めのウニが嫌いだったけど、海からの採れたてのウニを食べたら好物になったっていうヤツです(笑)
レコードの音質も良かったんですよね。
ドイツ人マンフレート・アイヒャーによって設立された「ECMレコード」というレーベルは、「沈黙の次に美しい音」というコンセプトをもっています。
そのレーベルから出されたレコードの音質の良さは評判でしたし、たしかに良い音でした。
チックの演奏するピアノの音が、クリスタルのような輝きを感じられました。
音に感動した初めての体験でしたね。
この“ラウンド・アバウト・ミッドナイト”・・・
周りが寝静まった頃に聴くと音が染み込んできます。
音楽って本当に良いですね。
それでは、また明日・・・
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