サッカーセリエAユベントス不正会計により勝ち点15剥奪決定
おはようございます。
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サッカー界において衝撃的なニュースが流れてきました。
イタリアのサッカーリーグ『セリエA』に所属の『ユベントス』がこの度、イタリアのサッカー裁判所から勝ち点15を剥奪される処分を受けました。
シーズンもまだ半ばなのになぜそうなったのか?
1.会計の不正
原因はクラブが3シーズンにわたり不正会計を行っていたのが発覚し、選手の給与をおよそ9000万ユーロ(約126億5000万円)節約するためにと報道されていました。
問題となった点は、
①コロナ禍下の2シーズン(19-20と20-21)に選手と合意の上で行った給与の一部カットに関わる会計処理。
②過去数年の移籍オペレーションをめぐる不正操作(ピャニッチとアルトゥールの交換に代表される移籍金水増し計上など)
実際にかかった金額に対し水増しをしていたことにより、本来のキャピタルゲイン(売買差益)と違う金額になっていた。
財務監督機関であるイタリア国家証券委員会(CONSOB)、イタリア財務警察、監査法人デロイトという三者が昨シーズンの決算報告の内容を見てこのことを指摘。
これを重く見たサッカー裁判所が判断を下したという現在に至ります。
2.過去にも世界をにぎわすスキャンダルをしている
昔からのサッカーファンからすると勝ち点剥奪についてはまたかという印象が。
ユベントスは過去に『カルチョスキャンダル』という八百長事件を起こしています。
審判を買収し他クラブの試合で退場者を出させ直接対決時にその選手がいないなど有利な判定を引き出したこと、チームが有利とならない判定をした審判を監禁する、他チームの試合結果を操作したことなどが盗聴により明るみに出て不正が発覚した。
その際の処分として2004-2005-06の2シーズンの優勝はく奪、2部のセリエBへの降格&06-07シーズンは勝ち点減点マイナス9からのスタートとなりました。
この時は他にも関与していたクラブがあったため、ユベントスよりは小さいが処分を受けたセリエA所属クラブがいくつかあるが長くなるので割愛します。
この事件がきっかけかはわかりませんが当時世界最強リーグと呼ばれたセリエAの人気滑落の原因の一つとなっています。
選手達は当事者ではあるが不正については何も知らなかったため処罰はありませんでしたが優勝が不正だったとなると、選手もファンも離れて当然です。
それを今度は違う形で不正が発覚したことで益々イタリアサッカーの人気は落ちていく可能性がある。
3.結果の原因とこれから
サッカー界において選手はクラブにとってある意味商品ありで資産です。
金額が高騰したことにより、正確な基準での値段がつけにくくなってしまったのもあり、赤字経営を防ぐためにFFP(ファイナンシャル・フェアプレー)と呼ばれる制度も誕生。
カルチョスキャンダル以降、イタリアサッカー界は資金難に陥ったことで各クラブは健全な経営ができるよう努力をしてはいます。
ですが、ユベントスは18-19シーズンに獲得したクリスティアーノ・ロナウド選手の獲得した時の移籍金は1億1700万ユーロ(約153億円)とクラブの運営に合わない金額。
獲得に対し回収ができていたら問題なかったのですが、ロナウド在籍時はリーグは優勝できてもCL(チャンピオンズリーグ)で勝つことはできなかったため賞金を獲得できず費用対効果を得られなかったのもが大きく経営を圧迫した原因の一つでもあります。
また勝ち点15点を剝奪という処分となり、今シーズンリーグ3位でしたが、11位まで転落(23/1/22に9位に浮上)
首位ナポリが勝ち点が50p、ユベントスは23pと今季は優勝はほぼ不可能な状況に。
CL(チャンピオンズリーグ)出場圏内となる4位にはギリギリ届くかもしれませんが、残り18節で上位陣が軒並み負けてかつユベントスが全部勝利しない限り厳しい条件となりました。
会計不正ということで健全に戻すためにやることとして負担を減らすために選手を手放す必要がある。
選手をキープできる資金もないので、今の時点で主力選手数名が移籍を希望しているという報道も。
お金がないので選手は来ない、選手は手放さないとまたペナルティが課されると悪循環に陥るので今後どうなるか見ものです。
現在戦っている選手達は何も悪くないので、最後まで頑張ってほしい。
さいごに
個人的に思うのはまたユベントスかというのと、よりによって2006年の事件により降格と勝ち点剥奪の処分を受けた時の選手だったパヴェル・ネトベド氏もクラブの幹部側として今回の事件に関与していたことが何よりもショックでした。
当事者だったのだからあの時のつらい体験を何よりも知っているはずなのに…
権力をつけるというのは人の心理にも影響を及ぼすのだと思いました。
デルピエロ、インザーギ、トレセゲ、ザンブロッタ、ネドベド、カンナバーロ、テュラム、ブッフォンがいた時の最強チームが懐かしくて思わず涙が出る。
イタリアは何かと問題が絶えないのは正直困るがイタリアサッカーが強かった時をみているので、もう一度健全な状態で盛り上げていってほしいところです。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
ではまた。