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白黒というハードル

前から気になってた、IlfordのXP2 ISO400を使ってみた。はじめての白黒フイルム。カメラはニコンS3。最近暑くてカメラを持ち出せてなかったので、フイルムはしばらく入れっぱなし。いつどこで撮った写真か、記憶はややぼんやりしている。

白黒写真はどうもハードルが高いように思う。
なんとなく芸術性を求められている気がする。
色が無い分、そこに「何が写っているのか」を見てしまうからだろう。

だからなんでもない風景の写真でも、白黒になるとメッセージ性やら、「何か奥深いものがあるのでは?」と思って見てしまう。

ほーら。何か意味ありげ。
ほーらほら。なんとなーく。
なにかこう、ね。
何がこの木にあったのかを気にしちゃう。

おわかりいただけるだろうか。
特に意味なんてないのである。
ただそこらへんを撮った日常の写真が、ただ白黒なだけ。
でも何か意味ありげに見えてしまう。

中には白黒になることで雰囲気がのった写真も。

恐竜博があった。これは白黒で「恐さ」と「迫力」が出た気が。

はじめての白黒は臆するものでなく、むしろ楽しかった。いつものカラーとは違う楽しみ方を知った気がする。白黒写真は、こんな使い方でもいいのではないか、と。
出来上がりを見て「何か」を勝手にのせて感じてみるのも楽しい。
また、色が入らない分、「どう写ってるんだろう」と撮影時に想像が膨らむ。撮影時の楽しみも増す。
こう考えれば高いハードルも下がる気がする。

ハードルを勝手に設けて勝手に上げて、勝手に下げている。ハードルもいい迷惑である。

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