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『NHK短歌』12月号の結果、入選、枡野浩一さんの評
『NHK短歌』12月号の結果です。
川野里子×
俵万智×
大森静佳×
枡野浩一◯入選
"テーマ「いただきます/ごちそうさま」
「ごちそうさま」なんて言わない家だった母が怒りを吐きだすまでは
評●「ごちそうさま」という感謝の言葉が飛び交わない家だった、という回想の歌です。母の《怒りを吐きだす》という革命が、一家を変えたのでしょうか。”『NHK短歌』12月号P59より引用
「入選への道」でも取り上げていただきました。枡野さんが入選歌を改悪するコーナーです。
"原作[入選]
「ごちそうさま」なんて言わない家だった母が怒りを吐きだすまでは
これも「ごちそうさま」を口にして言わないことが題材になった短歌です。後半で「革命」が起こっています。《母が怒りを吐きだ》して、皆が「ごちそうさま」を言うようになったのでしょう。もしもこの「革命」が一家に起きていなかったら、ドラマ性のない一首になってしまったことでしょう。その場合の短歌は、こんなにもつまらない。
改悪
「ごちそうさま」なんて言わない家だった母が怒りをためこむだけで
“『NHK短歌』12月号P64より引用
枡野浩一さん、評をありがとうございました。
記事を読んでいただいた方々、ありがとうございました。
※基本的にネットではペンネーム、紙媒体では本名を使っています。