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【サバイバル】テレビADの仕事の実態〜メリット編~

※この記事は2018/01/05に執筆した、前ブログ記事からの引用です。

みなさまごきげんイカが?イカです。

前回の記事ではテレビADの闇のエピソードをお伝えしましたが、
ADをやって身についたスキルや、やってよかったことも少なからずあります!

前回のブラック労働編はこちらから▼

ご飯にありつくことができる


収録やロケがあると、必ず弁当やお菓子が余るので、食べるものには困りません!

特に、私は収録の楽屋準備をほぼほぼ一人でやっていたので、余った弁当は先輩に取られる前に死に物狂いでキープしていました。

他番組ADの知り合いが多かったので、収録で余った弁当を横流ししてもらって、食べ物をしのいでいた時期があります!(今考えると完全に飯乞食ですね!)

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マ○コデラックスさんも一押しの、鳥久の「そぼろ弁当」はマジ最強です。

衣たっぷりの唐揚げがうまくて、そぼろの味付けも絶妙!

効率の良いサボり方を覚える

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いつ何時であろうと、どんなムチャ振りでも、対応することが求められるがADの仕事(奴隷ともいう)。
深夜に電話がきて「コンビニ行ってきて」だろうが、二つ返事で応えなければ、先輩にどつかれます。

その為24時間すべて全力を尽くしてしまうと、身体か精神どちらかがすぐ死んでしまいます。

仕事を振られてない時は、デスクから姿を消し、自分お気に入りの「サボりスポット」で寝て体を休めたり、同期と駄弁ったりして息を抜くことが大切です。

最初の頃は、この「抜きどころ」がわからず苦戦しましたが、

「今だ!!休むしかない!!!!!!」とだんだんと悟れるようになってきます。

一つ仮説なのですが、この悟りの正体、極限状態まで行ったことがあるに者しか湧かない「野生の勘」なのでは?と思うのです。

それほど、テレビ制作の世界はサバンナのように、生きるか死ぬかの常に戦いの世界なのです。

レスを早く返す癖が付く

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先輩からのラインは1、2分以内で返さないと、追撃がどんどこ送られてくることになります(^ω^ ≡ ^ω^)



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電話がかかってきた時にすぐ取らないと

不在着信:12件(全部同じ人)」など怖すぎる事実を目にしてしまいます。

なので電話がきたら、血まなこになって即応答が鉄則。だって私は奴隷なのですから。。。

社会では「レス」が早い人は「仕事ができる人」として重宝されます。

即レス癖が付いたことには、大変感謝しております!


感謝されることへのありがたみ

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ADは一番下っ端なので、「怒られることが仕事」と言っても過言ではありません。

褒められることはほぼありませんが、たまに「ありがとう」をいただけると、「感謝されることへのありがたみ」が湧いて出てきます。

私が関わった芸能人の方は「ありがとう」と言ってくれる人が多かった気がします。

テレビスターになるような方は、私みたいな下っ端にも「感謝」を忘れない、人間ができている人が多いなぁと実感させられました!


どこでも寝れるようになる。オフトゥン最高。

このスキルの使いどころが今のところ見つかりませんが、当時は本当にどこでも寝れました!

ちゃんとした仮眠室がなかったので、会議室で先輩のいびきに耐えながら寝るか、デスクに突っ伏して寝るぐらいしか方法がありませんでした。

(良くあるADのイメージ「イスをつなげて寝る」は、余ったイスの奪い合いに敗北しできずじまいだった)

腰を伸ばして誰にも邪魔されずに寝たい・・・

そこで、私は「アクロバティック雲隠れ就寝」というものを開発いたしました!

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デスクの足元のスペースを利用します!!!

背中側に収納スツール的な台を置き、お尻側には椅子を置きます。

そして、椅子の背もたれに毛布をかけると、存在をなかったことにできるのです!

【メリット】

①テレビの音や話し声などの雑音をシャットアウト!できる

②雲隠れしているので、どうでもいい仕事が振られづらい!

【デメリット】

①翌朝、足が痺れてる(ちのながれがわるい)

②机下から起きた時、周りにめっちゃびっくりされる

③「エコノミー症候群」的の観点では良くない!


やっぱり一番の快眠は「おうちのお布団で寝ること」ですかね。


他の仕事が楽に思えてくる


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ADをやめてから、イベントや映画の仕事をしましたが、一般的には「キツぅ・・・」と思うことでも

「ADの時にボロクソ言われてたのに比べれば」と考えると、何事もへっちゃらに思えてきます。

1日8時間労働とか「え、え、もう帰っていいの!!!?」ってチョロすぎて笑いが出てくるぐらいです。


まとめ

人間はどん底を経験すると、必ず強くなります。

辛くて苦しくて、頑張りたくても頑張りきれなかった「AD時代」

何があっても「あの時と比べたらマシ」と思えるようになったので、AD時代の経験は無駄ではありませんでした!

まぁ、業界には死んでも戻らないけど!

引き続き、人生苦難だらけだと思うけど、頑張るゼ、私。えいえいおー!

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