駒大苫小牧-日大三 2004年夏の甲子園3回戦
夏の甲子園初戦(2回戦)で佐世保実(長崎)を破り、待望の初勝利を挙げた駒大苫小牧。
次の相手は、3年前(2001年)に当時の打率記録を塗り替える強打で優勝している日大三(西東京)。しかも、初戦で当時1年生の前田健太(のちに広島、ドジャースなど)らを擁するPL学園(大阪)を破っています。
今大会でも優勝候補の一角である日大三にとっては、余裕しゃくしゃくだったのでしょうか?
前日の第3試合でPL学園に勝った日大三は、この日第1試合の駒大苫小牧-佐世保実の試合を、小倉全由監督は甲子園で、選手たちは宿舎のテレビで観戦しました。
その結果、「駒大苫小牧は強い」という結論に至ったようです。
小倉監督は駒大苫小牧のことを、
「正直、手ごわい相手。左打線と左投手対策をどうするか」
と語り、連日ミーティングを開いて駒大苫小牧対策を怠りませんでした。
さらに駒大苫小牧エースの岩田聖司が、南北海道大会で35回1/3を投げて50奪三振、甲子園初戦の佐世保実戦でも8イニングで11三振を奪ったことに対しては「異様なペースだ」と危機感をあらわしたそうです。
秦祐太主将も、
「PL学園に勝っても浮かれることなく、次も強い相手なので気合が入っています」
と語り、油断など一切ないことを強調しました。
駒大苫小牧の香田誉士史監督は以下のようにコメントしています。
「『3年前の全国制覇校』『2年連続出場』など『日大三』の名前には気後れしない。力は五分だ。北海道は野球後進地域と思われてきたが、その意識を変えたい。1勝に満足せず、優勝を狙う」
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