アイデンティティ (イチコジンカン #7)
アイデンティティって何だろう
例えばホタルイカをご存知ですか?
僕は、ホタルイカという言葉を耳にすると
ホタル先輩が風を肩で切りながら歩くところに
イカ後輩が頭を下げて道を開ける図を
思い浮かべてしまう。
ホタルの存在ありきの命名感が
どうしてもそうさせてくる。
「ホタルのように光るイカ」
だからホタルイカ。
もちろん意味もわかるし、
異論はないが、
ひとつ声を上げるのなら
「アイデンティティを」
という点である。
もしホタルイカが先に
発見されたとしたら
まずホタルイカが「ヒカリイカ」
みたいな名前になっていたはず。
ホタルという概念がないから。
このあとにホタルが発見されたとすれば
間違いなくホタルは
「ヒカリイカムシ」という名前に
なっていたかもしれない。
そうなっていたならばきっと
うみほたるも「うみひかりいかむし」
蛍の光も「ひかりいかむしのひかり」
田中邦衛も「ひかりいかむし」
こうなってたはず。
大ヒットだ。
でもそれも一時の運で
全てが逆転されてしまった。
もう「ホタル」一強の時代。
ホタルイカはホタルの影でしか
輝けない。
何が言いたいか簡単に説明すると
「青リンゴ」という言葉は
「リンゴ=赤」から付けられているので
「青リンゴ」には
「基のリンゴは青くないですよ」
という意味も含まれていて
そうなると、
「青リンゴ」では「リンゴ=赤」を
証明できそうでできない。
「青リンゴ」は「リンゴ≠青」で
「リンゴ=青以外の色」になってくる
そうなると「リンゴ」は赤を表すが
「青リンゴ」は青と青以外の色を
表すこともできるので
「青リンゴ=無限」
つまりアイデンティティってそういうこと。
ワンモアタイム アリトモ