Vol145 地方移住の2大支援団体が統合、新団体設立について。
地方移住を始めとした地方創生の取り組みが盛り上がる中で、これまで地方移住等の支援に取り組んできた2大団体が統合し、新たな団体((仮称)ふるさと回帰・移住交流推進機構)が設立されるとのこと。
そこで、新団体設立の概要について書いてみました。
こんにちは、移住専門FP「移住プランナー」の仲西といいます。
ここでは、これまでの17年間の活動、2500組以上の移住相談対応から
皆さんに役立つ情報を書いています。
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1⃣ 2大団体の概要
これまで移住・定住及び交流の推進を通じた地方創生・地域の活性化に取り組んできたのが、「一般社団法人移住・交流推進機構(JOIN)」と「認定NPO法人ふるさと回帰支援センター」です。
1.一般社団法人移住・交流推進機構(JOIN)
一般社団法人移住・交流推進機構(JOIN)(以後、JOIN)は、移住に関するトレンド情報の配信や企業と自治体のコラボレーションの推進といった事業を通じて、都市から地方への移住や都市と農山漁村地域の交流を推進し、人口減少社会における地域の活性化に寄与することで、日本を元気にすることを目的とした組織です。
政府機関としてではなく、JOINの趣旨に賛同する企業・自治体等の会費により運営している組織です。
また、地域おこし協力隊の支援を行っており、全国の85%の市区町村がJOINの会員となっています。
ホーム/ニッポン移住・交流ナビ JOIN (iju-join.jp)
https://www.iju-join.jp/index.html
2.認定NPO法人ふるさと回帰支援センター
2002年に創立された、認定NPO法人ふるさと回帰支援センター(以後、ふるさと回帰支援センター)は、農協・漁協・森林組合、経団連、生協などさまざま団体が、ふるさと回帰運動をきっかけに地域から国を再生しようと創立を支援しました。
首都圏から地方へのふるさと回帰の実現の為に、22年に渡り、非営利のNPOとして全国の自治体と連携し、地方暮らしに希望を持ち新しい生き方を模索する人たちを応援しています。有楽町駅前の東京交通会館8階で移住相談に無料で対応しているほか、ふるさと回帰支援センターが主催する大規模イベント「ふるさと回帰フェア」を開催し、自治体主催の移住セミナーは年間600回を超える開催実績があります。
国内唯一!全国の移住相談ができる窓口|ふるさと回帰支援センター (furusatokaiki.net)
2⃣ 統合の概要
近年、地方移住を始めとした地方創生の取り組みが盛り上がりを見せる一方で、2006年6月に発表された『内閣官房デジタル田園都市国家構想実現会議』の「地方創生10年の取組と今後の推進方向」では、「この10年間の取組成果が一定程度あると評価しながらも、人口減少や東京圏への一極集中などの大きな流れを変えるに至っておらず、地方が厳しい状況にあることを重く受け止める必要がある」と述べています。
こうした状況から、JOINとふるさと回帰支援センターでは、「長年に渡る双方の取り組みの成果を前提に、国民的運動としてさらにその活動を発展・強化するために、1つの組織になることに決まった」としています。
3⃣ 新団体の設立
今後、JOINが一般社団法人から公益社団法人となり、ふるさと回帰支援センターと一緒に、新たな団体「(仮称)ふるさと回帰・移住交流推進機構」が設立される予定です。
このことにより、「急激に進む少子・高齢化や人口減少社会における都市と地方のあり方が私たちの暮らしの根幹にかかわる問題と捉えて、それらにしっかりと向き合っていく」としています。
4⃣ 新団体の設立に思うもの
地方では、高齢者の孤立や若者の過疎化、医療・福祉サービスの不足など、さまざまな課題があります。
「地方創生」という言葉が聞かれて久しいですが、地域のコミュニティづくりや福祉施策の強化、人材の確保など、地方創生により地域の生活基盤の充実を図ることで、地域の人々が安心して生活できる環境を創り出すことが大切となります。
今回、新団体の設立に伴い、地方移住等の促進から地方創生が推進されることを願います。
地方創生は地方の人口減少対策ではありません。
それよりも、地方創生の推進により、地方の魅力が再発見され、観光客の増加や移住者の誘致により、地域の活性化が重要です。
そして、地方創生によって新しい雇用機会が生まれることで、若者の地方離れが防がれ、地域社会の活力が維持されることが大切ではないでしょうか。
4⃣ TOPの画像
最後に私のおススメの町をご紹介します。
移住地選びの参考にしてくださいね。
大分県臼杵市
臼杵市は大分県の南東部に位置し、大分市に隣接する人口約3万のまちです。
その、平成21年度より「子育て満足度日本一」を掲げており、令和2年には「育児ストレスが少ない都道府県ランキング」で女性が全国1位、男性が2位になりました。また、「田舎暮らしの本」(宝島社)によると、令和5年度、移住希望者の現地案内数が295回と、全国第1位に輝きました。
毎年200人が移住をする臼杵市が人気の理由の一つに、移住支援の手厚さがあります。臼杵市に興味を持ったら、まずは「うすき暮らしスタートブック」を手に入れて、手厚いサポートの内容をチェックしてみてください。
ちなみに、臼杵市の私のおススメは、「豊後二見ヶ浦」です。二見ヶ浦といえば、三重県が有名です。
しかし、豊後二見ヶ浦の夫婦岩は、本家よりも規模が大きく、春と秋には夫婦岩の間から昇る朝日を眺めることが出来ます。
素敵な朝日を眺めながら暮らせたら良いですね。
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