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Vol163 「地域おこし協力隊」の多い町はドコ?ランキング10


昨年、「全国市町村サミット」において、松本総務大臣は、「地域に大きく貢献している地域おこし協力隊を、3年後までに目標の1万人に増やす」と述べました。そこで、「地域おこし協力隊活動人数」について調べてみました。

こんにちは、移住専門FP「移住プランナー」の仲西といいます。
ここでは、これまでの17年間の活動、2500組以上の移住相談対応から
皆さんに役立つ情報を書いています。
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1⃣ 「地域おこし協力隊」における国の施策について


2023年、全国の市町村長や自治体職員らが地域の課題などを議論する「全国市町村長サミット」において、松本総務大臣は、地方に移住しておおむね1年から3年の間、地域の活性化に取り組む、「地域おこし協力隊」について、2022年度6447人の隊員を、2026年度には1万人にすると目標を掲げました。

そのために、国は「自治体のサポート体制を充実させて、ミスマッチの解消や雇用の創出などの支援に取り組んでいく」としました。 
また、任期を終えた「隊員」の65%がそのまま地域に定住し、大きく貢献していると、成果を強調しました。

2⃣ 令和5年度「地域おこし協力隊活動人数」ランキング


「令和5年度 地域おこし協⼒隊の隊員数等について」総務省 参照

https://www.soumu.go.jp/main_content/000941085.pdf


3⃣ 令和3年度「地域おこし協力隊活動人数」ランキング

「令和3年度 地域おこし協⼒隊の隊員数等について」総務省 参照

1位 熊本県・高森町 57人

阿蘇の雄大な自然の中でエンタメ業界と連携し、多くの地域おこし協力隊が活躍しています。

隊員の代表的な活動は、舞台公演で熊本に集まる観光客に向けた情報発信や、小中学校の行事や課外活動と連携したキャリア形成時におけるエンタメ業界との触れ合い企画の創出などです。
 
2位 岡山県・西粟倉村 54人

西粟倉村は、森林×ベンチャーで注目を集める“奇跡の村”と呼ばれており、移住者から人気の高い町ですね。
実際に村民のおよそ16%が移住者と言われています。
町の面積の約93%を森林が占めることから、森林資源を維持・活用していくため「百年の森林構想」を推進し、起業家を目指す人や行政課題を解決する人など、幅広い分野で隊員を採用しています。

3位 新潟県・三条市 52人

三条市は、金属加工などのものづくりが盛んな街として知られ、山や川に囲まれた環境からアウトドアの聖地として呼ばれています。
も名高い三条市。コミュニティの創出や若者の移住促進、空き家の利活用促進など、さまざまな分野で地域おこし協力隊が活動しています。

4位 北海道・東川町 51人

旭川市のベッドタウンとして、人口が急増(過去25年間で人口が20%増加)している東川町。全国的にも珍しい上水道のない町として有名ですね。
1985年に「写真の町」を宣言し、文化によるまちづくりを推進し、多くの隊員が地域振興に取り組んだ実績を持ちます。
 
5位 兵庫県・豊岡市 46人

兵庫県の北東部に位置し、城崎温泉や山陰海岸ジオパークなどで有名な豊岡市。豊岡演劇祭を核とした演劇のまちづくりの推進や、伝統工芸や一次産業の後継者としての活動など、その募集内容に惹かれてたくさんの地域おこし協力隊が移住をしています。
 
6位 宮崎県・都農町 39人

スポーツ×移住×地域との連携をテーマに、「つの職育プロジェクト」を実施。担い手不足である農業の支援や、地域の魅力発信などに隊員が取り組んでいます。
 
7位 宮城県・丸森町 38人

丸森町は限界集落を再生することに、起業家が次々集まっています。
地域の課題解決及び地域資源の活用を目的とした「まるまるまるもりプロジェクト」では、隊員がゲストハウスや移動式カフェの運営といった地域活性化に注力しています。地域おこし協力隊員専用の町営住宅があるのみ人気のひとつになっています。
 
7位 島根県・海士町 38人

まちづくりの先進地域として、近年、話題が絶えないのが、日本海に浮かぶ人口約2300人の小さな島の海土町ですね。
過去10年間で400人ほどが移住するなど、人気の移住先となています。
地域の課題をプロジェクト化し、役場、民間事業者、住民が隊員のサポート約として伴奏型の取り組みを行っています。
 
9位 群馬県・上野村 36人

島しょ部を除いて関東地方で最も人口の少ない、人口約1100人の上野村に、多くの地域おこし協力隊が集まっています。
地元産業のひとつである木工業の後継者や、観光PR活動を行う人などを募集しており、人口の約2割が移住者になっています。

10位 宮城県・亘理町 30人

アートや音楽、スポーツ、食など、好きを生かしたまちづくりを応援しています。
特に、東日本大震災により被災した観光拠点「鳥の海エリア」をフィールドにした賑わい創出活動などを隊員が行っています。
 
ちなみに11位以降は……

11位 北海道・ニセコ町/山梨県・北杜市(ほくとし) 29人
13位 高知県・佐川町 28人
14位 北海道・厚真町/宮崎県・新富町 26人
16位 三重県・いなべ市/島根県・邑南町(おおなんちょう)/愛媛県・西予市(せいよし) 25人
19位 北海道・三笠市 24人
20位 新潟県・十日町市/大分県・竹田市 23人

地域おこし協力隊を検討している人は、多くの隊員がいる町であれば安心かもしれません。
受け入れる自治体側も、隊員の対応に慣れているともいえるでしょう。
しかし、一番大切なことは、「自分自身がどのような活動を望んでいるのか」ですね。もちろん、隊員が多いということは、活動している範囲も広いと言えますね。

4⃣ TOPの画像


最後に私のおススメの移住地をご紹介します。
移住地選びの参考にしてくださいね。

北海道芽室町
 
芽室町は十勝平野の中央部に位置し、日高山脈を背にする、大自然を感じることのできる町です。
その芽室町は全国屈指の農業が基幹産業の町です。スイートコーンの収穫量は日本一にも輝いたことがあるそうです。また、三重県伊勢の名産品「赤福もち」の小豆も、芽室産であると聞いたことがあります。
また、帯広市の隣に位置し、帯広市まではJRでわずか18分程の距離にあります。
その芽室町では、20 年後のまちなかの理想像を描いた「まちなか再生ビジョンマップ」が作られています。幅広い年代や町内外の方々が集い、憩い、チャレンジができ、町民が誇りに思える「新しいまちの顔」をつくることがコンセプトになっています。
芽室町に移住し、自分自身もまちなか再生に携わり、20年後の姿を見てみたくなりますね。
 

最後まで読んでいただき有難うございました。
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移住専門FP「移住プランナー」として活動をしています。これまで18年間2500組以上の移住相談に対応をしてきました。ここでは、私の経験からお役に立てる情報を日常的に綴っていきます。「移住」という夢の実現にお役に立てればうれしいです。大阪出身、北海道と鹿児島の3拠点生活中。