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Vol211 移住はしたいが、移住できない人が急増しているのはどうして?

最近のアンケートでは、約65%の人が田舎移住に関心を持っているとされています。一方で、移住に興味はあるけど、中々、一歩が踏み出せない人が増加しているのはどうしてなのでしょうか。

こんにちは、移住専門FP「移住プランナー」の仲西といいます。
ここでは、これまでの18年間の活動、2500組以上の移住相談対応から
皆さんに役立つ情報を書いています。
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1⃣ 「移住ムズムズ層」ってなに?


佐賀県と移住情報誌ターンズでは、移住に興味・関心を持ったことがある全国の20歳から44歳まで計2,165名を対象とした調査を実施しました。
その結果、コロナ禍以前から移住に関心を在りながら、移住への一歩を踏み出せない移住関心層を『移住ムズムズ層』と命名しています。

調査結果で『移住ムズムズ層』がムズムズしている理由は次の通りです。


「移住後の仕事や収入に不安があるから(29.9%)」や、「移住にかかる引越などの金銭的負担が大きいから(25.4%)」が上位となっています。
移住先の仕事や金銭的な不安・負担が移住を踏みとどまらせていることが伺えます。
しかし、こうした不安は、しっかりと準備をすれば解消される問題です。
移住に興味はあるが、中々、移住に一歩を踏み出せない人は、「移住への思い」が小さい人ではないでしょうか。

「田舎に移住をして、何をしたいのか?」
その思いが強ければ、移住への一歩など踏み出せるのではないでしょうか。

2⃣ 移住先の仕事に関する考え方


一方で、『コロナ禍以降の移住関心層』が、移住に興味を持った理由としては、次の通りです。
「テレワークや在宅勤務がしやすくなったから(39.4%)」や「心機一転、新しい生活をしたくなったから(33.5%)」「満員電車やバスでの通勤を避けたいから(32.4%)」が上位に来ています。

「移住後の仕事に不安が無いことで、移住に興味を持った」と、先述の「移住ムズムズ層」とは、まったく逆の結果となっています。

結論としては、移住先の仕事がキーワードとなっています。
「住む場所に捉われない仕事ができることで、移住に興味を持ち始めた。
一方で、移住に興味はあるければ、移住先での仕事が見つからないので、移住に踏み出せない。」と言うことですね。

3⃣ 移住経験者による、移住を決めた際に重要視した情報


そこで、すでに地方へ移住した方に行った「移住を決めた際に重要視した情報」調査結果をご紹介します。(n=7,886)

1位 地域での日常的な買い物などで不便がない      37.4%
2位 都市部へのアクセスが良い(通勤、通学、行楽など) 34.9%
3位 自然が豊かで身近に感じられる           31.8%
4位 十分な広さや間取り、日照など快適な家に住める   29.4%
5位 町並みの雰囲気が自分の好みに合っている      29.3%
6位 穏やかな暮らしを実現することが出来る       29.2%
7位 やりたい仕事がある                28.3%
7位 地域に同世代の人が多い              28.3%
9位 地産の美味しい食べ物・飲み物が多くある      26.2%
10位 地域の医療体制が整っている            25.0%

10項目を見て感じることは、突出した項目がないことである。
移住をする時、求める情報は多岐に渡っており、個々によって関心度が異なるということになります。

移住をするには、たくさんの課題があるということですね。
「やりたい仕事がある」は第7位ですね。
もっと興味ある仕事を提供できれば、「移住ムズムズ層」も移住に踏み出せるのでしょうが。
と、言っても地方にはそれほど興味ある仕事はないでしょう。
それならば、仕事を提供するのではなく、仕事が出来るステージを準備することの方が大切かもしれませんね。

ちなみに、こうしたアンケート結果は参考程度に留めなければいけません。
また、すべての条件が満たされる移住先はありません。
大切なことは、自分自身の中で優先順位をつけながら、必要な情報を収集することで、移住の実現に近づけていただければと思います。

4⃣ TOPの画像


最後に私のおススメの移住地をご紹介します。
移住地選びの参考にしてくださいね。

福岡県北九州市
 
出産、小児医療など子育て環境を評価するランキングでは11年連続1位(2023年)を獲得し、「子育てしやすい街」として人気があります。
子育てファミリーの方へ、北九州でのおススメは「スペースLABO」です。
直径30Mのプラネタリウムは子供たちも喜ばれます。
そして、国内最大の大型竜巻発生装置も体験してみてください。
また、子育てママの就業をサポートする「ウーマンワークカフェ北九州」が、仕事と子育ての両立を支援してもらえます。
都市と自然の調和がとれた北九州市、手厚い子育てを支援してもらえる町で安心して子育てが出来れば良いですよね。
 

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移住プランナー| 田舎暮らし|プロ|
移住専門FP「移住プランナー」として活動をしています。これまで18年間2500組以上の移住相談に対応をしてきました。ここでは、私の経験からお役に立てる情報を日常的に綴っていきます。「移住」という夢の実現にお役に立てればうれしいです。大阪出身、北海道と鹿児島の3拠点生活中。