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Vol213 「移住体験」で何ができる? ぜひ、体験いただきたい3つのこと

知らない土地に移り住むのは、リスクの大きいことです。
そこで、実際に足を運び、移住体験をすることが望まれます。
全国の多くの自治体で、移住体験住宅を設置し、移住体験メニューを準備しています。
そこで、「移住体験」について書いてみました。

こんにちは、移住専門FP「移住プランナー」の仲西といいます。
ここでは、これまでの17年間の活動、2500組以上の移住相談対応から
皆さんに役立つ情報を書いています。
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1⃣ 移住体験ツアーに参加


近年、全国の自治体が実施するものに、「移住体験ツア-」があります。

ツア-の旅費を全額若しくは一部を自治体が助成することで、都市圏から町を訪れてもらうキッカケとすることが目的です。

この移住体験ツア-には、市内観光をメインとしたものから、インターンシップといった就業体験や就業施設の見学等、対象者を絞り込んだものがあります。
最近では、子育て中の親と幼児であったり、シングルマザーを対象とした、移住体験ツア-が増えています。
なお、都市圏に近い知名度の低い自治体にとっては、有効な移住体験事業となっているが、北海道や沖縄といった都市圏から遠い自治体にとっては、費用と移動時間がかかることから、頻繁に実施することは難しくなっています。

2⃣ 移住体験メニュー一覧


① 農林漁業体験
・農産物の収穫体験
・稲刈り、精米体験
・網漁や魚さばき体験
・ 畜産(乳牛の搾乳など)体験

② 町案内
・希望者のニーズに合わせたオーダーメイドツアー
・行政職員が公用車で主要な施設の案内

③ 施設案内
・学校や子育て施設の案内
・公共施設の案内
・医療施設の案内
・商業施設、レストランなどの案内

④ 施設の利用優待(利用料の割引き等)
・運動施設等の町内公共施設を市(町)民料金で利用
・ 温泉施設の無料または割引利用
・町内循環バスの無料または割引利用

⑤ 移住相談
・移住コーディネーターとの個別相談
・先輩移住者との交流
・移住者交流会の参加

⑥ その他
・図書館の貸し出し
・食品加工体験
・自然体験(山登り、トレッキングなど)
・伝統品、伝統行事の体験

3⃣ ぜひ、体験いただきたい「移住体験」


移住体験住宅を活用して、ぜひ体験をしていただきたいことを3つ書き出しました。

1つ目は、土地や住宅探しに活用です。

田舎に移り住むときに、必ず解決しなければいけないのが住まいの問題です。理想の住宅は簡単に見つかりません。
そこで、移住体験住宅を活用しながら、近隣に住む地域の人から情報を収集するのが一番です。
現在、田舎には空き地や空き家が溢れていますが、放置されているものも多くなっています。
これらの情報を上手に収集すると、思わぬ掘り出し物に出会えるかもしれません。

2つ目、田舎の物価事情を知ることです。

「田舎はなんでも安くてお金が掛けずに生活できる」と思い込んでいる人がいます。
しかし、田舎でも都会より物価が高いものもあります。

人口の少ない田舎では、需要が少ないことで供給も少なくなります。
しかし、品物は輸送コストや人件費、店舗の維持費などを考慮すると、大量に販売する方が安くなります。
また、ライバル店も無く競争の原理が働かなければ、価格を下げる必要なくなり、価格が高い設定なっていることも。

ぜひ、移住体験を通じて、「何が高くて何が安いのか」を知る機会にしてください。

3つ目は、四季移ろいの体験です。

田舎暮らしは、どうしても季節の良いときを選ぶものです。
また、田舎暮らしを紹介する町の写真を見ると、春の新緑や秋の紅葉を背景にしているものが多くなります。

田舎には都会以上の四季があり、天候の移ろいもあることを忘れてはいけませんん。
ぜひ、暑い夏や寒い冬、そして雨の日も静かな夜も、体験できるように利用すると良いでしょう。

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最後に私のおススメの移住地をご紹介します。
移住地選びの参考にしてくださいね。

新潟県阿賀町
 
新潟県の東部に位置する阿賀町の自慢は、米と酒と温泉ではないでしょうか。大きな寒暖差を生む独特の地形と湧き水が豊富なことから、名酒麒麟山に代表されるように、酒造りが盛んです。また、異なる8つの源泉があるなど、日常生活の中に温泉がある町です。
阿賀町民になれば、「湯めぐりカード」が発行されて、格安で日帰り温泉施設や旅館が利用できます。
その阿賀町のおススメは、奇祭?「つがわ狐の嫁入り行列」ですね。
昔の嫁入りは夕方から夜にかけて行われたことから、白無垢姿の狐メイクを施した花嫁が暗くなると街道を練り歩きます。ぜひ、一度、見ることをおススメいたします。
阿賀町では「移住定住促進奨励金」として、片道の距離に応じて町外通勤助成金7,000円/月~200,000円/月が、最長2年間支給されます。また、地元企業に就職をした場合は一律10万円の支給を受けられます。

最後まで読んでいただき有難うございました。
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移住プランナー| 田舎暮らし|プロ|
移住専門FP「移住プランナー」として活動をしています。これまで18年間2500組以上の移住相談に対応をしてきました。ここでは、私の経験からお役に立てる情報を日常的に綴っていきます。「移住」という夢の実現にお役に立てればうれしいです。大阪出身、北海道と鹿児島の3拠点生活中。