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Vol125 移住相談会ではココを聞け!専門家が教える㊙POINT ①~③

移住を希望する人が、直接地方の自治体と接することができるのが移住相談会です。そこで、移住相談会で有効な情報を得るためにも、チッェクすべきポイントについて書いてみました。

こんにちは、移住専門FP「移住プランナー」の仲西といいます。
ここでは、これまでの17年間の活動、2000組以上の移住相談対応から
皆さんに役立つ情報を書いています。
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1⃣  全国の移住相談会、移住フェア


東京有楽町にある「ふるさと回帰支援センター」によると、同施設の窓口訪問やセミナー参加などを通じた2023年の移住相談件数が5万9276件にものぼるそうです。
また、2022年度の移住相談会・セミナー等の開催数は、前年比で14.5%増の647回を数えています。
セミナーの内訳は、オンラインが392回(61%)、ミックス(オンライン+対面)が124回(19%)、そして対面が131回(20%)です。
当時は、まだコロナ禍の影響から、オンラインによる移住相談会が主流でありました。
 
これだけ多くの移住相談会や移住フェアが開催されているため、情報の収集は充分に思えます。
しかし、有効な情報を得ているかと言えば、そこは疑問が残ります。
何故ならば、大半の自治体は、差別化ができておらず、同じような情報しか取れていないような気がするからです。


 2⃣  移住相談会、移住フェアで聞くならこの質問



 

①  移住業務の窓口及び専任者の人数


 知らない町に移住をするのであれば、自治体のサポート体制は重要です。
ここでのサポートは、助成金等のサポートではなく、プライベート的なサポートを指します。特に、移住後のサポートをどれだけ受けられるかがポイントです。
知らない町に移住をしたとき、一番頼りにするのは、自治体の職員になります。
しかし、自治体の職員には異動があり、サポートは限定的となります。
そこで、移住専門の部署や専任が常駐している自治体だと安心できます。
よく、先輩移住者という立場の人が、相談員として相談会に来られています。
しかし、先輩移住者はサポートをするのが仕事ではありませんので、そこは区別をしておかなければなりません。
それよりも、先輩移住者に自治体の移住後のサポートを聞いてみると良いでしょう。 
 

②  移住者の交流会


知らない町に移住をしたときは、仲間づくりが大変です。子育てファミリーであれば、学校(PTA)を通して、知り合いも増えていくことができますが、通常は中々町に溶け込むことができません。

そこで、移住者を大切にしている自治体であれば、「移住者交流会」等を定期開催し、移住者の孤立の抑制と、移住者同士の交流を図っています。
移住者交流会について、また開催の頻度、参加人数、内容等について、確認しては如何でしょうか?
 

③ 移住者の多い地域について

 
通常、町はいくつかの地域に分かれており、それぞれに特徴があります。
移住相談会では地域の特徴などについて説明を受けることが可能です。
そこで「移住者が多い地域はあるのか?」について確認しては如何でしょうか?
移住者が多い地域には、自分では気づかないけれど、移住者を引き付ける魅力があるはずです。
また、知らない土地で知り合いもいないと不安ですが、近くに移住者がいることで、安心することも出来ます。
ちなみに、移住者向けの分譲地を準備している自治体は例外です。
こうした分譲地は、逆に、地域住民との隔壁を生んでいることもありますので注意をしなければなりません。

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最後に私のおススメ移住地をご紹介します。
移住先の参考にしてくださいね。

茨城県日立市
 
日立市は、茨城県の太平洋沿岸の町。
これまでは、日立製作所の創業の地として知られていましたが、日立市出身の世界的建築家・妹島和世氏のデザイン監修のもとに、2011年にJR日立駅がリニューアルされたことで町のイメージが大きく変わりました。
JR日立駅はグッドデザイン賞、鉄道で唯一の国際デザインコンペティション「ブルネル賞駅舎部門」の優秀賞を受賞するなど、世界の最も美しい駅舎の一つとして高く評価されています。
 
東京はJR上野駅から常磐線の特急ひたちでおよそ90分。
私が日立市に良く訪問していた時は、特急スーパーひたちでしたね。
最寄り駅が世界で最も美しい駅ならば、毎日の通勤も幸せになりそうですね。

最後まで読んでいただき有難うございました。
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移住専門FP「移住プランナー」として活動をしています。これまで18年間2500組以上の移住相談に対応をしてきました。ここでは、私の経験からお役に立てる情報を日常的に綴っていきます。「移住」という夢の実現にお役に立てればうれしいです。大阪出身、北海道と鹿児島の3拠点生活中。