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Vol227 2025年【住みたい田舎ベストランキング】 「人口20万人以上のまち」編 

移住を希望する人にとって、移住地を選定することは楽しい一方で、とても大変な作業です。
全国にはおよそ1700の自治体がありますからね。
そこで、参考とされるのが「移住地の人気ランキング」です。
その中でも、私のおススメは株式会社宝島社さんが毎年1月に発表している『住みたい田舎ベストランキング』です。
2025年版が発表されましたので、ご紹介をしたいと思います。
今回は「人口20万人以上のまち」編です。

こんにちは、移住専門FP「移住プランナー」の仲西といいます。
ここでは、これまでの17年間の活動、2500組以上の移住相談対応から
皆さんに役立つ情報を書いています。
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1⃣ 「住みたい田舎ベストランキング」とは


移住を希望する人にとって、移住地探しの最良の手引きとして人気なのが、「田舎暮らしの本」(株式会社宝島社)と呼ばれる月刊誌です。

この「田舎暮らしの本」が毎年2月号(1月発売)に掲載される人気企画が「住みたい田舎ベストランキング」の発表です。
「旬の移住適地」やあなただけの「とっておきの移住先」探しを応援する大規模アンケート企画で、なんと今年2025年度で第13回となります。

この株式会社宝島社が発表するランキングのおすすめポイントは、移住希望者がアンケート等に答えたものではなく、全国の地方自治体がアンケートに回答するものだからです。

また、産業構造も地域課題も異なる全国の自治体を出来るだけ同じ基準で比較できるように、市町村を8つの人口グループに分けて、さらに、4つの部門(総合部門、若者世代・単身者部門、子育て世代部門、シニア世代部門)でランキングを発表しています。

アンケートの内容は、株式会社宝島社の編集部が独自に作成した、合計314項目(2025年版)になります。
特に今回は、全体的に細かく見直され、アンケートの項目数も前回278項目から314項目に増えています。
その理由としては、「子育て世代を対象とする支援策が増加していることに対応した」としています。

このランキングは、まさに「自治体の通信簿」とも呼べるものです。
「移住に関する事業にどれだけ取り組めているのか?」が解ります。
移住促進に力を入れている自治体ならば、移住をしても安心ですよね。

2⃣ 「人口20万人以上のまち」編!

2025年「人口20万人以上のまち」の住みたい田舎ベストランキングの結果は次の通りです。(一部抜粋)

県庁所在地の都市が多くランクインをしています。
但し、大都市とは異なり、県庁所在地であっても郊外には豊かな自然が広がっていることから、田舎移住先としても人気です。
そのなかでも、総合部門1位を獲得した本州最西端の下関市は、九州の博多へのアクセスも良いなど、利便性に優れています。
民間企業と連携することでお試し暮らし施設の設置を促進し、現地体験ツアーなどに積極的に取り組んでいますね。

3⃣ アンケー項目を紹介(抜粋)


このベストランキングの元になっているアンケート項目をいくつかご紹介。
編集者により、田舎移住を考えている人に必要な項目が選定されています。
自治体はアンケート項目を実施しているかどうか(はいorいいえ)でポイントとなります。

【総合部門】
来訪する移住希望者への宿泊費の補助制度がある。
来訪する移住希望者へのレンタカー、シェアカー、タクシー利用料の補助制度がある。

【若者世代・単身者部門】
ワーケーションの受け入れ体制を整えている。
インターシップで学生を受け入れている企業や団体がある。

【子育て世代部門】
妊産婦医療費を助成する独自の制度がある。
子育て手帳アプリを導入している。

【シニア世代部門】
シニアが活発に交流できる公民館やコミュニティカフェがある。
公民館活動で生涯学習に取り組んでいる。

4⃣ 「人気移住地ランキング」の注意点


田舎移住に注目が集まる中、SNSなどでは「移住地の人気ランキング」を良く見かけます。
但し、こうしたアンケートの結果には、必ず偏りがでてしまいます。

そのなかで、今回、取り上げました、「住みたい田舎ベストランキング」(株式会社宝島社)は、全国の自治体に向けてアンケートを実施したものであり、その結果について細かく区分し、ランキングとして発表しているものです。
自治体の自己評価にゆだねるものではありますが、根拠のある結果としてご紹介を致しました。

このランキングに掲載されている自治体は、移住促進に注力をしていると言えるでしょう。
ランキングをキッカケとし、気になった町にはぜひ一度足を運び、自分の目で確かめてください。大切なことは、その町に住みたいと思える「フィーリング」を感じることですね。


5⃣ TOPの画像


最後に、私の好きな町をご紹介
移住地選びの参考にしてくださいね。

広島県広島市
 
中国地方の中枢都市である広島市は、人口約110万人です。
ふるさと回帰支援センターが発表する「移住希望地ランキング2023」によると、広島県は過去5年を見ても常に上位(TOP10)にランクされるなど、人気移住地となっています。
その広島市では、中山間地域の空き家を地域資源として捉え、地域の新たな魅力の創出や、定住を促進するための住宅として「中山間地域空き家バリュー再生・活性化事業」があります。
リフォーム(小修繕)は補助率:1/2 補助限度額:100万円、
リノベーション(改築)※住居以外の活用は補助率:1/2 補助限度額:1,000万円です。
対象地域には、山村部だけでなく、広島港からわずか20分で訪れることが出来る、人気の離島の「似島」も含まれています。
離島に興味がある人は、補助制度を活用し、「似島」で釣りやカヤックなどを楽しみながら暮らしてみるのも良いですね。

最後まで読んでいただき有難うございました。
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移住プランナー| 田舎暮らし|プロ|
移住専門FP「移住プランナー」として活動をしています。これまで18年間2500組以上の移住相談に対応をしてきました。ここでは、私の経験からお役に立てる情報を日常的に綴っていきます。「移住」という夢の実現にお役に立てればうれしいです。大阪出身、北海道と鹿児島の3拠点生活中。