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Vol202 国内版「ワーキングホリデー」の参加が地方移住のキッカケ!

人口減少に悩む地方自治体では、ハードルの高い移住事業から、関係人口に力を入れ変えるところもあります。
とくに、地方に関心を示す若い世代が増えていることから、関係人口の強化として「ワーキングホリデー」に取り組む自治体が増えています。
そこで、国内のワーキングホリデー状況について書いてみました。

こんにちは、移住専門FP「移住プランナー」の仲西といいます。
ここでは、これまでの17年間の活動、2500組以上の移住相談対応から
皆さんに役立つ情報を書いています。
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1⃣ 国内版「ワーキングホリデー」の現況


本来、ワーキングホリデー(ワーホリ)とは、海外で休暇を目的に入国し、滞在資金を補うために就労できるビザ制度です。
主に18歳~30歳が対象で、若者の異文化交流を推進することを目的としています。

参加者は受け入れ先の事業者から給料を受け取りながら、その地域に滞在でき、昨年は延べ約5100人が利用したそうです。
一方、国内では人口減少に悩む地方自治体が関係人口の強化として国内版「ワーキングホリデー」に取り組む自治体が増えています。

国の調査結果によると、東京圏に住む人の3人に1人が「地方移住に関心がある」と回答しているとしています。
とくに、20歳代はおよそ2人に1人が地方移住に関心をもっているとしています。この背景には、テレワーク等の普及があります。

そこで、国は2016年度、ワーキングホリデー事業を行う自治体に対し、費用を半額補助する制度を開始しました。
これまでに制度を活用した自治体は、2016年度は8自治体でしたが、2023年度は最多の57自治体になっています。

近年では、この「ワーキングホリデー」をキッカケとして地方を知り、その町に移住をする人たちが増えているそうです。

2⃣ 「ふるさとワーキングホリデー ポータルサイト」


2017年1月より、日本国内のふるさとの地域で「ふるさとワーキングホリデー」という新しい取り組みがスタートしました。
国内版ワーキングホリデーの詳細や募集内容を一覧で見ることが出来るのが「ふるさとワーキングホリデーポータルサイト」です。


現在、サイトには68の参加自治体が登録されています。
また、募集は「説明会」「地域の仕事」「地域のイベント」の3項目で探すことが出来ます。
ちなみに、地域の仕事は136件(R6/11月末時点)が掲載されています。
また、参加までの流れも解りやすく説明されています。

3⃣ ワーキングホリデーの実例


これまでに実施された全国のワーキングホリデー事業から、参加者の多いもの等、いくつかご紹介します。

1.青森県黒石市

① 参加実績(H29~R5) 129名、令和5年度実績 43名
② 事業内容 市内に滞在し、就業体験(農業体験)を通じて、地域の人た
       ちと交流や伝統文化を体験していただく事業
③ 就労内容 ・りんご 実すぐり~収穫まで
       ・野 菜 除草、収穫等 
       ・水 稲 除草、稲刈り等
       【イベント】・黒石ねぷたまつり

2.宮城県石巻市
① 参加実績  令和4年度 24名 令和5年度 35名
② 事業内容  ・漁師・農家お手伝い/街づくり体験コース
        ・地域創生見習いコース
③ 就労内容 わかめの種付け・パック詰め、ホタテの耳吊り、稲刈り、野
       菜・ホップの収穫、萬画ベース/萬画館スタッフ、街中インタ
       ビュー業務、ゲストハウスの運営補助

3.長野県大町市

① 参加実績 45名(受入事業者 22団体)、令和5年度 19名
② 事業内容 様々な就労体験をしながら、豊かな自然や文化、大町市での
       暮らしを体験していただく。
       地域の「アル物探し」から生まれた、セミオーダーのプログ
       ラムを提案。
③ 就労内容 ○りんご、水稲の栽培補助及び販売補助 
       ○山小屋経営
       ○広告代理、不動産、企画制作、メディア運営等
       ○地域づくり、地域課題解決プログラム

4.高知県馬路村

① 参加実績 99名 (リピーター12名、移住者4名)、令和5年度23名
② 事業内容 【ゆずの収穫】
       【馬路温泉】観光宿泊施設で接客やコミュニケーション能力
             を養うことができる。
       【キャンプ場の運営】山奥の中、非日常を味わいながら、キ
                 ャンパーとの交流や薪割り等の体験。
③ 就労内容 村内イベントとして、森林間伐体験やゆず絞り体験、ゆずの  
       お寿司作り体験・お花見や交流会などを実施。


4⃣ TOPの画像


最後に私のおススメの移住地をご紹介します。
移住地選びの参考にしてくださいね。

滋賀県近江八幡市

近江八幡市と言えば、あの織田信長が天下統一のための「安土城」を築いた土地でもあります。琵琶湖の東岸に位置し、古くから陸運だけでなく水運の要所として栄えました。
そして近江八幡の食と言えば、日本三大和牛の1つ「近江牛」の産地としても知られています。
その近江八幡の私のおススメと言えば、高級和菓子「たねや」さんですね。
その中でも有名なのが「ラ コリーナ近江八幡」です。
私も何度も訪問をしましたが、とても幸せな気分になる場所に間違いなし。
現在、近江八幡市は町の開発が進み、約1,000以上の賃貸物件があるとのことです。
テレワーク・二地域居住・単身移住などには、住まいの不安がありませんね
豊富な食文化に恵まれた近江八幡市で暮らせたら、きっと幸せですよね。


最後まで読んでいただき有難うございました。
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移住プランナー| 田舎暮らし|プロ|
移住専門FP「移住プランナー」として活動をしています。これまで18年間2500組以上の移住相談に対応をしてきました。ここでは、私の経験からお役に立てる情報を日常的に綴っていきます。「移住」という夢の実現にお役に立てればうれしいです。大阪出身、北海道と鹿児島の3拠点生活中。