Vol122　知らなかった！「空き家バンクの盲点⑩」相続未登記物件は多い！

近年、全国の多くの自治体が「空き家バンク」に取り組んでいます。
その登録された物件のなかには、相続が未登記の物件がたくさん含まれています。こうした物件を購入時の、注意事項について書いてみました。

こんにちは、移住専門FP「移住プランナー」の仲西といいます。
ここでは、これまでの17年間の活動、2000組以上の移住相談対応から
皆さんに役立つ情報を書いています。
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1⃣　「空き家バンク」の盲点をお伝えする理由 

　2017年「空き家相談士」の資格を取得。
（一社）リアンをの創業に参加し、空き家の有効活用に取り組みました。
そして「空き家と移住希望者のマッチング事業」をスタートし、自治体が運営する「空き家バンク」を活用し、これまでに300件近くのマッチングに成功をしました。

しかし、自治体の運営する「空き家バンク」では、トラブルにつながった事例も多くあります。
そこで、私のこれまでの経験から、「空き家バンク」の活用時の盲点として、注意していただきたいポイントをお伝えしていきます。
これまでに、聞いたこともない、目から鱗のような事案もあるかもしれません。

2⃣　2024年4月「相続登記の義務化」がスタート

相続登記とは家・土地の所有者が亡くなった時、相続人に名義変更を行う手続です。
しかし、この手続きを行っていない物件がとても多いです。
 
 私の経験からすると、地域にもよりますが、田舎では相続未登記物件は空き家全体の3割以上あります。
相続時の登記変更は義務付けられているが、どうしてこれまでに相続未登記が多いのか？
それは、「相続登記の期限が決められていないこと」と「罰則がなかったこと」にあります。

そこで、国は2024年4月から「相続登記の義務化」をスタート。
相続を知った時から3年以内に登記申請が必要となり、10万以下の過料が加えられます。

3⃣　 相続未登記物件の問題点

 
こうした物件の問題点は、売買契約がスムーズに進まないケースにあります。
相続人の把握に時間がかかるからです。
相続人は年配者が多いことから、相続人のなかにはすでに死亡している人もいます。相続人が増えたり、相続人とのつながりが薄くなるほど、相続がスムーズに進まなくなります。

また、祖父母のころから相続をしていない。
いわゆる２次相続が発生していることもあります。
すると、さらに相続人が増えてしまい、相続人とのつながりも薄くなります。
私がこれまでに聞いた中では、相続人が52人に及んだケースです。
購入希望者にとっては、相続が終わるまで登記を待たされることになりますので注意が必要です。
 

4⃣　 相続未登記よりもヤバイ「建物の未登記物件」

 
田舎の建物には、そもそも建物の登記をしていない物件を見かけることがあります。
都会では考えられないことですが、田舎では「知り合いの大工に建ててもらった」ことで、建物登記をしていないものがあります。
金融機関の貸し付けを受けていないことで、未登記でもチェックされていません。
また、固定資産税を支払っていることで、所有者が「登記は完了しているもの」と、勘違いしているケースもあります。
トラブルを防ぐためにも、未登記のままで、物件を購入することだけは避けることをおススメ致します。

5⃣　TOPの画像

最後に私のおススメ移住地をご紹介します。
移住先の参考にしてくださいね。

京都府舞鶴市
 
舞鶴市は、京都府の北部に位置し日本海に面する町です。
海岸線は約120kmに及ぶことから、江戸時代から海運が発達。明治時代になると清国、ロシアを意識し、舞鶴に海軍鎮守府が設置されました。
関西における日本海の玄関口となる舞鶴市では、港を活用した交流人口の拡大を目指し、クルーズ客船の誘致などを積極的に行っています。
その舞鶴市は合計特殊出生率1.61人（全国平均1.20人）と高い水準にあり、子育て世代の関連施設が充実しています。
また、国の重要文化財「赤れんが倉庫内」に、コワーキングスペースCVM（コワーケーションビレッジまいづる）を設置し、移住者交流会などのイベントにも活用されています。
 
海と自然は豊かで、食べ物も美味しいなど、昔からの良港で観光資源もたくさんある舞鶴で暮らせたら幸せですよね。

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