Photo by taaku ホテルno.1 anis 2019年7月24日 21:29 ホテルの一室には単なるデスクが置かれていてそこへ花が生けられている石鹸の匂いが充満している白いシーツが間延びし、退屈なホテルを映し出しているそこに流れ込む一人の女がいてそれはまるで流砂に飲まれる丸石のようでずっとなまめかしくずっと無機質な 寝姿ラジオから鳴る声は部屋の壁中を響かせ、女はそれを聴いているのか 聴いていないのか、どちらでもいいけどそのまま生温かく、間延びした、退屈なままで、女の脚の指先の爪から 生えだす 一輪の花 真っ白で花弁の無い花 ダウンロード copy #小説 #詩 #ラジオ #花 #現代詩 #自由詩 #ホテル #花写真