大学で1000冊の本を読む50の方法(8)
前回の話はこちら。
今日はゼミの発表日だ。
好きな偉人についてプレゼンをするという内容のゼミだ。
俺は西郷隆盛について発表する。
西郷隆盛はなぜ絶大な人気を誇るか?
その謎について俺なりに参考図書を読み解き考察した。
西郷隆盛には人格者というイメージがあるが、
それはドラマや小説などの影響でやや誇張されているということ。
しかしそれでも人を魅了する多くの要素が西郷隆盛にはあるということ。
西郷隆盛に関する本だけでなく、プレゼンの仕方に関する本も読み、
スムーズな発表ができるように準備をした。
それでもついつい早口で説明してしまったりと、
完璧な発表ができたとは言えなかった。
それぞれの学生が思い思いの偉人についてプレゼンする。
それを聞くのも興味深かった。
大学で1000冊の本を読む50の方法 その36:好きな偉人についてレポートをまとめる
後期日程も終盤にさしかかり、期末試験の時期が近付いてきた。
レポートや課題の提出、期末試験の勉強が重なり、
本を読む時間がなかなか確保できなかった。
俺は手帳を持ち歩き、30分単位でスケジュール管理をした。
前期に比べて講義の内容はより難しくなっていた。
俺は講義で取ったノートを何度も書き写し、全て暗記する気持ちで挑んだ。
しなければいけないことはたくさんあった。
しかしそれでもわずかな時間に読書をすることをやめなかった。
大学で1000冊の本を読む50の方法 その37:忙しくても本を読む
後期試験が終わり、春休みに突入した。
大学生の春休みは2ヵ月くらいあり、非常に長い。
春休み中にアルバイトに明け暮れる学生は多い。
俺は読書をすると決めている。
学年が上がれば講義の内容は今以上に難しくなる。
いずれは就活だってしなければならない。
本を読む時間はどうしたって限られてくる。
1000冊読むなら、今のうちにできるだけ読み進めるしかない。
そう意気込んだ俺は、今日だけで10冊読むことに挑戦した。
朝起きて本を手に取り、
食事をしながら読み、
面白いと思った箇所に線を引きながら読み、
トイレでも読んだ。
そして本の読み過ぎで貧血になった。
大学で1000冊の本を読む50の方法 その38:貧血になるまで読む
読書とは孤独な作業だ。
本は俺の愚痴を聞いてくれない。
1000冊読んで、俺は本当に変われるのか?
冊数が足りないかもしれない。
2000冊?3000冊?もっと読まなければ人は変われないのだろうか?
読書とは、自分自身を見つめる作業だ。
自分自身に向き合うのは苦しい。
それでもやるしかない。
大量の読書の先に何があるのか、全力で向き合って確かめるしかない。
大学で1000冊の本を読む50の方法 その39:孤独に耐える
俺の部屋の中は大量の本が散乱し、散らかり放題だった。
クローゼットに本を収納していたが、
それでも収まりきらず床を覆い尽くすほどあちこち本が散乱していた。
これでは彼女を部屋に呼ぶことはできそうにない。彼女なんていないけど。
――西野円佳に恋人はいるのだろうか?
さて、いよいよ本を処分するしかなくなってきた。
本を売ることも考えたが、
大した金額にはならなそうだし面倒だったので処分することにした。
どうしても捨てられない大事な本は分けておいて、
捨ててもいい本を荷造り用のひもで束ねていった。
これが意外と大変で、100冊ほど束ねたところで一旦休憩することにした。
読書ばかりしているから体力が落ちていた。
大学で1000冊の本を読む50の方法 その40:本を処分する
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