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文系は作者の気持ちでも考えてろwww
2020年6月18日(木)20:36
友達のRくんからこんな返信が来た。
だからさ文系は作者の気持ちでも考えてろwww
もちろん冗談なのだが、この返信に対して真剣に向き合うことにした。
その説明をする前に、今の国語の授業の状況を理解する必要がある。少し長くなるぞ。
1, 作者の気持ちを考える国語の授業なんてあったか?
私の記憶では、小中高と国語の授業で文芸作品を取り上げた際に、作者の気持ちを考えなさいと一言も言われたことがない。
単に国語教師に恵まれていただけかもしれないが、作者とかいう作品を凌駕した存在のお気持ちを考えろ、なんて理不尽なこと言われたら反抗していただろう。
ごんぎつねを取り扱う授業でも、オツベルと象でも、羅生門でも、こころでも作者の意図なんて考える時間は1µmもなかったし、友達の気持ちさえ読み取れないクソガキにとって、そんなもの考える必要もなかった。
日本の教育方針上、作者の気持ちを考える授業なんて求めてないだろう。
R君のために、考えるだけでムカつく理不尽な罵倒がなぜ定着したのかを「作者」「作品」「読者」の3要素から考えます。
2, 作者は死んだのか
結論から書くと、作者は死にました。
と私が一方的に感じているだけなのですが、学問的にもこのような考え方があるらしい。
テクスト論・・・文章を作者の意図に支配されたものと見るのではなく、あくまでも文章それ自体として読むべきだとする思想のことをいう。文章はいったん書かれれば、作者自身との連関を断たれた自律的なもの(テクスト)となり、多様な読まれ方を許すようになる。これは悪いことではなく積極的な意味をもつのであり、文章を読む際に、常にそれを支配しているであろう「作者の意図」を想定し、それを言い当てようとするほうが不自然であるとする。 出典:コトバンク
絶対これが正しい思想だろう!!!!!!
しかし!「作者」はある意図やメッセージを「作品」に込めたから「作者」の気持ちを考えるべきだという過激な思想もあるらしい・・・・(作家論または作品論)
この過激な思想に基づくと「作品」の答えは「作者」が知っていることになるのだろうか。。。。。。。。。。。。。
文系は作者の気持ちを考えてろwwwと言われたのはこういうことだったのかあ(唖然)
3, 作品の受け取り方には2つある
「作品」を解釈する時、必ず以下の2つの考え方に基づいて考察することがわかった。
①解釈を「作品」、「読者」という2つの関係で捉える(テクスト論)
②解釈を「作者」、「作品」、「読者」という3つの関係で捉える(なんとか論)
それぞれのダメなところをまとめると
①がダメなところ:作品の解釈が無限大に存在しており、答えがない。
つまり、貴様がどう思おうが、解釈はオレが決めることにするよ状態。
②がダメなところ:本来の読書は自分なりの解釈を楽しむものなのに、作者の気持ちを考えながらだと、読書がただの手段でしかない。しかし、読書をすること自体が目的でいいはずだ。。。。
なんかもう飽きたので、①のテクスト論への疑問を投げかけて終わりますが、 いつか疑問に対する回答します。
「作品の解釈はなんでもアリでいいのだろうか?」→ゆるやかな妥当性が必要(?)