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令和3年度千葉県公立高校入試について

こんにちは。千葉県在住のまつまるです。

千葉県で2月24日(水)に国語・数学・英語の公立高校学力検査が行われました。


2021年度(今年の4月)から新学習指導要領の全面実施がなされるということで、今年度は現行の学習指導要領(2012年度全面実施)実施下で最後の入試になります。


変更になった点

①試験時間が50分から60分に増加
②新学習指導要領を意識し、「思考力・判断力・表現力」を試す問題の増加
③英作文では、日本語による場面設定の説明をなくし4コマで理解し、思考・判断する問題へ
④対話文問題では、文脈を理解しつつ、英単語の意味を思考し、英語で表現するという実際のコミュニケーションで求められる力を試す問題が追加
⑤読解問題はTOEICと同じようなジャンル(広告、Eメールや手紙)に変移し、よりスキャミングを意識して解かせるという出題へ


解いてみて思ったこと


実際の英語使用場面を想定した問題が多くなっている印象を受けました。

この背景として、未知の状況にも対応できる力を発揮できるかどうかを試すという意図があったのではないかと推測できます。

来年度以降は新学習指導要領の全面実施に伴い、より「思考力・判断力・思考力」を活用・応用して解く問題が増えていくのではないでしょうか。



昨年に比べて難化した?


千葉県公立高校入試の担当は、今回の入試問題の平均点について

予想平均点は50〜55点で、昨年度の前期選抜(平均56.4点)と同程度と考えている。

と、難化はしていないという考えなのでしょう。



しかし、これまでの入試問題よりもじっくり考えて解かないといけないという点を考慮して考えると、英語が苦手な生徒にとっては”難化した”と捉えられるでしょう。


そこで、実際に現役高校1年生に解いてもらったところ、「60分でも時間がたりないと思う。」とのこと。英作文に時間を割いたらしい。(個人的な感想です。)


総評


千葉県の伝統的な出題傾向を守りつつ、内容理解の問題を減らして考え抜いて表現するという英語教育の新しい風を感じる試験内容でした。


内容詰め込み型の授業から、Can-doのような何ができるようになるかという能力活用を求める授業への変革が求められますね。

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