アマプラで見れたので見ました。ものすごく面白かったです。
バイオテロで乗客乗員が次々と謎の病気に感染し、墜落の危機にある航空機。燃料切れまでの間にどこかへ着陸しないと大変・・・っていう映画です。全部ネタバレしつつ感想など。
見どころ満載で、最初から最後まで見ているこっちの緊張感とテンションが持続して、とても面白く見れました。すごい映画です。
犯人を演じるイム・シワン、ハンサムでカッコいいんですが言動が怪しすぎてものすごいサイコパス感。この犯人との機内での駆け引きみたいな展開になるかと思ったら、案外アッサリと自身も感染して死亡退場。
ここからの墜落ピンチシーン、すさまじかったです。なんでも飛行機の胴体を買って、それを回転する巨大な機械にセットして撮影したんだとか。機内の映像の臨場感と迫力がすごいんです。
髪の長い乗客の髪がゆっくり上に上がり始たかと思ったら、シートベルトをしていない乗客が天井にドーン!からの大パニック。これぞ臨場感!パニック!というものを見せてもらいました。
成田への緊急着陸要請からの、自衛隊機スクランブル、威嚇射撃。ここは韓国の人って日本や自衛隊をこう見てるのか・・・ってちょっと複雑な気分になりましたが、そういうことじゃないみたいです。
威嚇射撃は映画的誇張として、韓国本国でも「ウイルス積んだ飛行機は降ろすな」みたいなデモが起こってたりしてて、とにかく異常事態で大ピンチだっていう描写の一環ってことですね。
閉鎖されて空を飛んでいる飛行機という状況がダイヤモンド・プリンセス集団感染を思い出させるように、世界中の人がコロナ禍を経験したからこそ実感できるウイルスの恐怖、これがこの映画の怖さを増しています。
タイトルの「非常宣言」っていうのは航空用語らしくて「えらいことがあった場合に宣言すると、その飛行機は他の飛行機よりも優先して着陸できる」っていうものだと冒頭でテロップによる説明が出ます。
でも、映画の中ではウイルス満載の飛行機の着陸なんて冗談じゃないと言わんばかりに、非常宣言クソ食らえみたいなことになっちゃってます。そのくらいえらいことが起こってるってことです。
ウイルスのカプセルを身体に仕込む作業は家でやってこいよとか、さすがに自衛隊機がそんなことで発砲しねえよとか、突っ込みどころが色々あることは確かですが、そんなことは些末なことです。
イノ刑事のソン・ガンホ、大臣のチョン・ドヨンとか、役者もとても魅力的ですし、とにかく状況の描写の臨場感と恐怖感、映像のド迫力、最初から最後まで全く飽きずにドキドキしながら楽しめる超一級のエンターテインメント映画だと思います。
これを書いてる2023年12月現在、アマプラで無料で見れます。