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フォロー・ミー 不愉快だけどそこそこ面白い映画の話
これを書いてる2023年12月時点では、アマプラの特典で無料で見れたので見ました。
話としてはこんな具合。完全にネタバレします。
ユーチューバーのコールとその仲間4人が、ロシアにいる大金持ちの知人(アレクス)から脱出ゲームに参加しないかと誘われ、動画のいいネタになるからと参加することに。
ロシアに渡って脱出ゲームの主催者アレクスと会い、チャラチャラしたクラブで歓待を受けて飲むんですが、そこにロシアンマフィアが出てきて絡まれるという展開に。
そこはアレクスのボディーガードが場を収めるものの、マフィアが今後また絡んできそうなイヤな感じに。
脱出ゲーム当日、アレクスから「あくまでゲームなんで安全である」的な簡単な説明を受けてゲーム開始。
SAWに出てきそうな拷問具に拘束された仲間を謎を解いて時間内に助けて脱出するというゲーム。ただし、拷問具による拘束が普通に痛かったり、時間に間に合わなかったら本当に死にそうな感じでこれって本当に安全なゲームか?という雰囲気に。
そんな中、ゲームにこないだのロシアンマフィアが乱入、仲間を次々と殺害、コールはなんとか仲間を救い出そうとするものの結局、誰も助けられずに途方に暮れる。
そこへアレクス登場。怒りで激昂したコールがアレクスをタコ殴り、撲殺してしまう。
ところが、このロシア渡航から脱出ゲームまで全部が、コールを引っ掛ける大掛かりなドッキリで、「ドッキリ大成功!」みたいな感じで実は死んでなかった仲間が出てくるんだけど、そこには本当に死んでしまったアレクスの死体が。
気まずいどころの騒ぎじゃない、最悪のバッドエンドで脱出ゲームは終了。
見てる途中で、ドッキリというオチしか考えられないと思いつつも、これをドッキリでした~チャンチャン!で締めるの?いまどき?みたいな気持ちにもなりました。ああやっぱりねとしか思えないような気がして。
だから逆にドッキリではなくて・・・ということもあるのかな?実際のところどうなんだろう?というモヤモヤ感を抱きつつ見てました。その辺は撮った人の思うツボなのかな。
でも結局ドッキリ。ところがコールがアレクスを撲殺してしまうところまでは想定しておらず、野呂圭介が看板持って出てきたみたいなノリでその場にネタバラシに現れた仲間たちの微妙な表情と取り返しのつかない絶望感。
オチとしてただドッキリでしたではどうしようもないんで、どんな仕掛けがあるのかと思ったら最悪の不愉快な結末でした。
不愉快と言えば、コールとその仲間たちの浮ついてチャラついた感じがけっこう長いこと、冒頭から30分くらい続くのでウザかったですねえ。一応前フリと状況説明になってるんで完全に無駄なシーンではないんですが、長くて長くて。
頭とケツがこんな具合で不愉快なんで、見た後の印象は正直良くかったです。
でも、脱出ゲームの部分はとても面白く見れました。
仲間を助けるパートはほとんどSAWシリーズなんですけど、本当に安全なゲームなのか?もしかして騙されててリアルに危険なゲームをさせられてるんじゃないか?という疑心暗鬼が徐々に湧いてくる感じも含めて、映画の世界に引き込まれました。面白い。
マフィア襲撃後はもう完全にサスペンス、アクション、残酷描写の連続でとてもスリリング。この時点で既にコールを引っ掛けるドッキリだろうという予想はついてるんですが、見せ方がうまいんでしょうね。スリリングな展開の連続に手に汗握っちゃいます。面白い。
かように、肝心の脱出ゲームの場面はとても面白いんです。
ただ、チャラついてる調子こいてるユーチューバーとその仲間たちはうざいし、そいつらがひどい目に遭ってざまあ見ろというには可哀想すぎるし、結末のドッキリ大失敗!も救いようがなさすぎでなんとも。
サスペンス的な謎解きでスッキリとか、不愉快さとかそれまでの抑圧された感じから開放されるようなカタルシスは皆無なんです。そういうところを期待しないで、脱出ゲーム部分を脳死で楽しむタイプの映画だということがわかりました。
面白い映画ではありましたけど、不愉快なんでおすすめか?と言われるとなんとも言えないです。