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TUBE チューブ 死の脱出 ~ そこそこ楽しめる限定空間映画の話

仕事納めも済んだので、ゆっくり映画鑑賞しました。これを書いてる2024年12月現在、アマプラのレンタル440円で観られる「TUBE チューブ 死の脱出」という映画を観ました。

ネタバレしまくりなんで観たい人でバラされたくない人は読まないのが良いです。

いわゆるソリッド・シチュエーション・スリラー、いつの間にか放り込まれた謎の建造物の中から脱出を目指すっていうやつ。

キューブと題名が似てますが、そこは多分撮った人がキューブの亜流ですよってことを隠すつもりもなく我々に教えてくれてるんだと思います。

知らんうちに気づいたら謎の建物の中にいて、誰に閉じ込められたのか、閉じ込めたヤツの目的、何もわからないままに主人公の女が脱出を目指して頑張るっていう映画です。

という部分はキューブとほとんど同じですが、違うのは閉じ込められてるのが筒(チューブ)状の狭い通路みたいなところで、女は這って移動するしかないっていう、限定空間の限定っぷりがよりキツイってところです。

もうひとつ違うのは、キューブみたいに同じく閉じ込められた他の人間と協力したり、敵か味方かわかんなくて疑心暗鬼になる心理要素みたいなことはなくって、ひたすら女はひとりで頑張ります。

開始15分で、画面暗くて観にくいし、話のつかみが弱い上になかなか展開しなくてダルいし、失敗したなと思いました。キューブの真似して撮った映画ってロクなものがないですから、この映画にも期待する方が間違ってるかなって思いました。

キューブの亜流なんて山ほどありますが、最後まで我慢して観てられる作品の方が少ないくらいです。そういえば、日本版のキューブは酷かったですねえ。

話をチューブに戻すと、思ったより面白かったです。最初の15分でハードル下がりきってたこともありますが、いったん展開し始めたらけっこうハラハラドキドキの連続で、気づいたら楽しんでました。

火責め、水責め、刃物責め、ゾンビ責めと女を襲う波状攻撃で息つく暇もありません。このハラハラドキドキ展開の途中に、女の過去とか背景とかの回想シーンとか挟んじゃうと最悪なんですが、そういう余計なことはせずにひたすら責め苦の連続で楽しめました。

(ちなみにそういう余計なことばっかりしてたのが日本版キューブ)

ハラハラドキドキで楽しみましたが、もう1回観たいとは全く思いませんし、多分明日になったらもう忘れてます。

責め苦の連続を楽しむ映画ですけど、本当にそれしかないから。限定空間からの脱出ってことで、ピンチを乗り切った経験を次のピンチに活かすとか、謎解き要素とか、そういうのが皆無です。

いや、ちょっとだけ謎解き要素はあるかな。でも謎っていうのはお粗末な程度のもので、基本的に女はただ頑張って先に進むっていうだけです。

だもんで、深く考えようとすると損します。ひたすら展開するスリルとアクションだけ楽しんでれば良いし、それ以外のものを過度に期待するとストレスたまるかもしれません。

最終的にはギロチンに足先ちょん切られるという大怪我を負い、脱出路だと思ってたところが透明なガラスで塞がってて絶望してたら突然光に包まれて、気づいたら外へ出てたってことになります。なぜか怪我も治ってます。

どうやら人類の仕業じゃなくてもっとすごい存在とか宇宙人の仕業らしいんですが、その辺の種明かしみたいなことは明確になってないし、別に要らないです。

ただ脱出失敗でバッドエンドじゃあ映画を終わらせられないので、なんか神聖な力に導かれたみたいな雰囲気にしてるだけだと思っとけば良いです。なんかメッセージがありそうな雰囲気ですが、あまり気にしなくていいと思います。

ちなみにこのテキストを書くにあたって検索して少し調べてみましたが、実は地球外の惑星に連れてこられていたみたいなことを複数のサイトに書いてありました。

でも、地球外の惑星であるっていう表現は見受けられなかったです。これ以上調べる気もないですけど、監督とかがそう言ってたってことかな?

というわけで、細かいことは深く考えずにスリルとアクションをひたすら楽しんでいれば良いという映画で、最初の15分さえ我慢すればソコソコ面白く観られます。

ところで、この感じどっかで見たと思ったらスーパーマリオの地下面とか、ファミコンのアクションゲームみたいな映画でした。

最後のギロチンをタイミングよく避けてみたいなところは、プリンス・オブ・ペルシャとかロックマンで似たようなシチュエーションがあったような。

とりあえずそこそこ楽しく観れたので良かったと思ったんですが、忘れてた。プライム特典でタダで見たんじゃなくて440円払ってたんだ。440円払ってまで・・・って思うんで、タダになったらおすすめの映画です。

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