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ノック、ノック ~ 胸糞悪いけど面白い映画の話

アマプラでタダで見れるやつを適当に探して、適当に選んで観ました。面白かったです。これを書いてる2024年7月時点ではタダで観れました。

超ネタバレなので、何にも知らずにこれから観たいっていう人は読まないようにしてください。

別にネタバレ読んだからって面白さが損なわれるタイプの映画じゃないですけど。種明かし的なものとかカタルシスがゼロなのに面白いっていうタイプの映画なんで。

▼あらすじ
家族思いの献身的な父親・エヴァン(キアヌ・リーブス)は週末に仕事の都合で一人留守番をすることになる。

その夜、ドアをノックする音がし、開けるとそこには雨でずぶ濡れになった二人の美女が立っていた。ジェネシス(ロレンツァ・イッツォ)、ベル(アナ・デ・アルマス)と名乗る二人は道に迷ってしまったため助けを求めていた。

彼女たちに暖をとるように招き入れるエヴァンだったが、それは破滅の道への第一歩だったー。

https://filmarks.com/movies/61288

何の前知識も入れずに観始めたんですがどっからどう見てもB級感あふれる感じでした。下品、下衆、エロの三拍子揃った映画なので、家族や恋人と観たら最悪です。おひとりでどうぞ。

主演の俳優がキアヌ・リーブスに超ソックリだなと思って、誰なんだとウィキペディアを開いてみたらキアヌ・リーブスでした。こんなB級映画にも出るんですね。

助けを求めに来たフリをして現れた美女2人は実は頭のおかしいやつらでした。親切心で招き入れたキアヌ・リーブスを誘惑してくるわけです。妻子ある身ですから拒否するわけですが、なんだかんだでヤってしまうというね。

ここに彼の落ち度がないこともないですが、同じ状況に陥ったとして、私は絶対にヤりません、そんなことを言う奴は大うそつきです。信用できません。男性が100人いたら100人ヤります。

と、思わせるくらいにこの辺の見せ方が上手だと思いました。ヤってしまうことに違和感を感じないです。駄目な作品でよくある、登場人物がアホすぎて醒めるということがないんです。リアル感がすごいから。

そんで、次の日朝起きたら2人が本性を現して家を荒らすわキアヌ・リーブスをいたぶってくるわでさあ大変。

当然追い出そうとするものの、キアヌ・リーブスとしては未成年とヤってしまったとか、家族にバレたら大変とか、負い目がある具合なのでなんだかんだで2人の言いなりに。

こっからイヤーな拷問が続くわけです。本当にイヤな場面の連続で、2人に対する怒りと絶望感を胸いっぱいに抱えながら成り行きを見続けるハメになるんです。っていうのが全て。そういう映画です。

途中までは何かしらの解決があって終わるんじゃないか、そう期待して観ていたんですが、ひたすらいたぶられ続けて気がついたらシークバーの残り時間があと僅か。

そのまま何も解決しないまま終わる模様。果たしてそうなりました。命こそ助かったキアヌ・リーブスですが、最悪の具合でただ終わりました。何のカタルシスもないです。救いも全くありません。ただ、そういう映画なんです。

平凡な話だったらキアヌ・リーブスが大暴れして大逆転して2人を懲らしめてスッキリみたいなことなんでしょうが、この映画の場合はただひたすらイヤな目にあい続けるだけ、腹立つだけの話なんです。

なのに、キアヌ・リーブスへの感情移入が半端なくって、気づいたら夢中になって観ちゃう。そしてそれがなぜか面白いっていう、それだけの映画です。

一切のスッキリ感を排除してる映画なので、2人の犯行の動機も全く明かされません。設定としても多分そういうのは決まってないです。動機があるとすれば、観客にイヤ過ぎるものを見せるためです。

時間も100分くらいで手頃なんで、ちょっと暇つぶしに観て、楽しんで、イヤ~な気持ちになってみるのも悪くないです。おすすめの映画ですが、スカっと解決系を観たい人は観ない方が良いです。

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