お宝発見
私の今お気に入りのFE126NV無垢のバックロードホーンで聴けば、もしかしたらいい音が眠っていて再発見があるかも?と期待をして、奥の方にしまってあった普段聴かないレコードを鷲掴みに手前に出してランダムに聴き始めた。
するともしかしたら?が的中し、私にとってのお宝発見に繋がった。
ジャケットは厚紙ではなく、ペラペラだけど上質で簡単にちぎれそうにない紙で両サイドを糸で縫い合わせている。文字は全てドイツ語だと思う。シューベルトと読める以外全く分からないが、今時、ネットに単語を入力すれば解読できる。
メインの楽曲がForellen-Quintettとあるので、これは、ピアノ五重奏曲である事がわかった。
第四楽章が、あの有名な「鱒」の変奏曲とのこと。
そしてNocturne Es-Dur op.148が二面の最後に入っている。
レコードを出すと、随分しっかりとして分厚い。これを重量版と言うのだろうか?
録音は、モノラルでいつの録音かは分からない。
演奏家は、以下の様、
ピアノ:Friedrich Wuhrer
バイオリン:Reinhold Barchet
ビオラ:Hermann Hirschfelder
チェロ:Helmut Reimann
コントラバス:Karl Heinz Kruger
こんなに古い録音なのに、高域から低域までバランスよく聞こえる。コントラバスの低い方の音がしっかりと手元にやってきて、演奏全体の厚みを感じさせる。
私には演奏の技術や、演奏方法などはよく分からないが、いつも聴いている「鱒」とは少し違って聴こえる。なんと表現したら良いのか、バイオリンが軽やかに宙を舞っている様な感じである。
ところで、このレコードでの一番の発見は、実は、最後に入っているNocturneの方である。聴き覚えのある懐かしさを思い出させる曲で、いつどの場面で聴いたのかは、全く思い出せない。映画の一場面だったのだろうか?このフレーズが、心地よく感じる。何か自分の中に埋もれている奥深いところから呼び覚ました昔の憧れが蘇ってくる。
なんでこの曲を知っているのだろう?
シューベルトの曲だなんて全く知らなかった。
次回、お茶の水に行ったら、シューベルトのノクターンのレコードを探そう。