チェーンソーの手入れ
四月に入って薪ストーブのお世話になる事もなくなる頃、早々、来年の冬に向けて、薪の準備をする時期がやって来た。
森林伐採会社からナラの原木を1トン購入し、チェーンソーで玉切りにする事になる。今年の冬は、何だかんだと言いながら暖冬だった様で、薪の使用量が少なかったので、1トンの購入で間に合いそうである。
その玉切りするためのチェーンソーの手入れのキモは、やっぱり、歯とぎにつきる。
感覚的には、木工の時の鉋の研ぎと同じで、いいかげんに研いだり、切れない歯のまま、丸太に歯を入れても、エンジン全開で空回りするばかりで、一向に切断することができない。あっという間に、ガソリンと、切削用のオイルを使い果たして、でも、なかなか玉切りが進まない。
私の場合、森林伐採業者の様に毎日チェーンソーを扱うわけでもなく、一年にこの時期だけなので、初めのうちは、歯研ぎもままならない。慣れて、バリバリ切削できる様になるまでに、時間がかかる。
漸く、切れる歯が研げる様になった頃には、もう、作業も半ばを過ぎた頃になる。
ところで、今年の、ナラは、結構口径が大きくて、直径30cm前後の物が多く、手持ちのサイズのチェーンソーでは、馬力不足な気がする。それだけでなく、そんな太さで2mを超える様な原木(堅木のナラ)を移動するのは一苦労である。一日、原木と格闘していると、腰あたりを中心に、身体中痛くなる。
玉切りが終わったら、次は、縦に割る作業が待っている。こちらの方は、昔の様に、斧で薪割りをする必要がなく、今では、薪割り機なる文明の利器の力を借りることができる。
こんな労力をかけても、冬に薪ストーブに火を入れる楽しみを考えると、やる価値があると思う。
なので、60過ぎのこんなジジイでも、薪割りを楽しみながらやっているし、やめられない。