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デザイナーが社内下請けから脱出する方法-「UPLIFT DESIGNERS MEETUP!」レポート-その2
こんにちは、オズビジョンでデザイナーをやっている「いのうえ」です。
前回に引き続き、9/20に開催された「UPLIFT DESIGNERS MEETUP」について、後半のレポートになります。
後半は私が企画させていただいた、参加者全員参加のワークショップでした。ワークショップは「明日から始める改善活動」と題して、AからDの4チームに分かれて「デザイナーに関する現場の課題」について出し合い、考えるというものです。
■ワークショップができるまで
今回まるっとワークショップを担当したのですが、どんな感じでワークショップを作ったかをお話ししようと思います。
ワークショップでやりたかったことは、2点ありました。
①30分という限られた時間で、できるだけ初対面同士で話しやすい空気を作る。
②さらに、何か一つでも学びを持って帰ってもらう。
これが達成するように、議題・やりかたなどを考えました。
①議題
今回の企画は「下請けからの脱出」です。来る人はきっと何か解決したい課題があるはず…ということで、「課題を話し合える時間がいいんじゃないかな??」と考えました。
私にも経験があるのですが、意外とまったく業種の違う職場でも、似たような悩みや課題を持ってることって多いんですよね。
だからこそ、そんな悩みや課題をすでに乗り越えた方々に出会ったり、お話を聞くことはとても参考になります。
逆に、自分がかつて乗り越えたものが、誰かの悩みの参考になった場合もあり、互いが互いに相談とアドバイスができる時間が作れるのではないかと考えたのです。
そこで、相談できて、アドバイスも言える/聞けるワークショップにしようと決めました。
②やりかた
これは、オズビジョンでよく使うKPT技法を参考にしました。
本当は「keepすること」も出すのですが、ここでは問題→Tryの部分だけ使いました。
これを選んだのは、付箋を書く→出すを全員がやるため、誰かに発言が偏ることなく、全員話ができるタイミングを作りやすいからです。
やり方で一番ポイントは「明日から始める改善を考える」という部分です。
なぜかというと、改善策を出す時、結構な確率でまず大きな改善案を出してしまうからです。
例えば「デザイナーが足りない」という課題に「10人採用する」という改善策は出しやすいと思います。
ですが、これだとじゃあどうやって10人採用するのかがイメージできず、実際に動くことはできずに終わってしまいます。
これがもっと小さく、「10人採用するために、明日から1日10人にスカウトメールを送る」だとどうでしょう。
具体的な行動でわかりやすいですし、始められそうだと感じませんか?
確実に何か改善行動を始めるには、具体的で、小さくハードルが低い方が始めやすいです。
「明日から始める」という言葉は、大きな改善案をもっと細かい、実行しやすい改善行動を考えるのに丁度良いフィルターになります。
というわけでできあがったのが「明日から始める改善活動」ワークショップです。
ワークショップの様子
まずは悩みや課題をふせんにどんどん書いていってもらい、紙に発表しながら張ってもらいます。
その時、もし似たような悩みが出たら「私も」と一緒にふせんを出してOK。
課題には「デザインによる成果を知ることができず、チームとしてモチベーションが持てない」といった目標に関する悩みや、「要件が完全に固まった状態で、ただ作るだけになってしまう」といったやり方の悩み、「なかなか人が取れない」という採用の悩みなども出てきました。
チームや目標、採用といった部分の悩みは、特に業種かかわらず同じような課題があるようです。
張り出した後は、「どんな課題なのか」「どうすれば解決できそうか」をチームでディスカッションしていきます。
ふせんの内容について、詳しく聞きながら、チームで解決策を探します。
出てきた課題を抜粋すると、「デザインによる成果を知ることができず、チームとしてモチベーションが持てない」という課題について、結果の定量的な数字などはマーケターが知っていて、聞かないとわからない、分からないから、自分たちの仕事がどのくらい貢献できているかわからず、モチベーションが出ないというものでした。
解決策として出てきたのは、「データをもらって、デザインとの関連性を出してみて、チームに共有する」「(さらにそのあと)目標に一つマーケティング寄りの数値を持ってみる」です。
まずはモチベーションを出すために、「自分たちの仕事がこれだけ影響を出している!」というのを見えるようにして、さらに、それが全員で意識できるように「目標に組み込んでみる」という流れです。
そのほかにも「下請け状態になる…」という課題に対しては、「そもそも下請けって本当にネガティブなの??」「それも一つの力の出し方では…?」という意見が飛び出したチームもあり、それぞれ時間いっぱいいろいろな課題について議論していました。
最後に、各チームでどんな議題が出て、どんな解決が出たかを発表して、ワークショップは終わりです。
ワークショップの後はそのまま懇親会へ、先ほどワークショップで現場の課題について、いろいろお話をしたからか、その続きの議論をする方や発表の時に気になった話題を聞きに行く方など、皆さんそれぞれお話をされていました。
結果として、懇親会でも皆さんワイワイとお話しされていたので、やりたかった「話しやすい空気づくり」はできたのではないかとおもいます!
参加された皆様、本当にありがとうございました!!